美鈴サンタ2016'高山
美鈴公式サイト
募金係 メニュー
メニュー
お問合せ
美鈴サンタ2016'飛騨高山 美鈴サンタ飛騨高山スタッフレポート 2018年12月26日(月)
訪問先
児童福祉施設 夕陽ヶ丘 14:00〜15:30
岐阜県高山市山田町1230-13




【飛騨高山・夕陽ヶ丘 】 訪問施設: 夕陽ヶ丘 14:00〜15:30
訪問者 : 細井卓美


夕陽ヶ丘 (1)例年になく暖かい冬を迎えた高山のクリスマス。クリスマスの餅つき大会を終えたばかりの≪児童養護施設 夕陽ヶ丘≫を訪問してきました。

お邪魔すると、職員の方々や園長の石井江充子さんが暖かく迎えて下さいました。

今年は、まだプレゼントを何にするか選んでいる最中ということで、「どうぞ必要なものをゆっくり選んでください」とお話しさせていただき、中を案内していただきました。



夕陽ヶ丘 (2)子どもたちは、冬休みということもありテレビを見てゆっくり過ごしていたり、ゲームをしたりと思い思いの時間を楽しんでいるようでした。



夕陽ヶ丘 (3)小さい子同士がおやつを手に廊下に出て、走り寄ってくると、「本当にかわいいでしょう?」と目を細める石井さん。

すぐにしゃがんで話しかけたり、触れ合ったりされていました。



夕陽ヶ丘 (10)児童福祉施設≪夕陽ヶ丘≫は、昭和30年高山仏教会により「飛騨慈光会」として開設。

児童福祉施設のほか、母子生活支援施設・知的障害児施設・障害者支援施設・障害者就業生活支援センターなどが隣接しています。



夕陽ヶ丘 (11)現在は三十六人が入所していますが、入所に至る背景は、近年様変わりしてきたと石井さんは話します。

「例えば貧困だとか、親を失った子、もしくは片親の子が入る所というイメージが強いと思いますが、近年顕著になってきたのが、発達障害の子の短期入所が増えたということです。独特の特性を抱えている子供と親の関係が難しくなり、家庭の中で修復しきれない問題を抱えての入所が非常に多くなってきました」



夕陽ヶ丘 (7)入所の間に、親は対応の訓練をし、子どもも感情のコントロールの訓練をするのですが、改善が難しく期間が延長になることも多いそうです。
「昔はスキンシップさえ取れれば大丈夫、愛情をかけることで自分を取り戻し育っていってくれる子が多かったのですが、発達障害の子はそれぞれの特性が独自で、抱えているものが大きく複雑です。



夕陽ヶ丘 (4)背景には、同居していない家庭が多く、そういうお子さんを持った時、近くで支えてくれる父母やご近所など助けてくれる人が少ない中での子育ての大変さ、ということもあります。

また、自分がきちんと育てられていないから、どうしていいかわからないという親御さんも増えてきており、子育てのお手伝いをする、という役割を求められることが多くなってきました」。



夕陽ヶ丘 (5)そんなニーズに対応するべく、「ひだ子ども家庭支援センター・ぱすてる」が開所されたのは、今年の大きなニュースの一つです。「一昨年から準備を進めてきたのですが、昨年の6月にようやく開所することができました。民間の施設としては、飛騨では初の施設となります」。

こどもたちにも、父母、祖父母、周りの人たちにもそれぞれの色があり、そんないろいろな色が出会ってつながることで、柔らかい「ぱすてる」の色彩のように優しくなれたら……という願いを込めて名付けられたというこの施設。

子ども・家庭・地域の方々から、子育てや家庭のいろいろな相談を受け、来所や電話、訪問のほか、臨床心理士が対応する心理相談(要予約)で、支援していく機関となっています。



夕陽ヶ丘 (6)「これまですでに70人以上の利用者がありました。本人からというより、親御さんからの相談が多いですね。特にここ7〜8年は、発達障害の認知が広まってきたことから、相談にいらっしゃる方は増加しています。

無理もないことかもしれませんが、本当にどうしようもなくなってから来られることも多いので、もう少し早い段階で、気軽に来ていただけるようになれば、と願っています」。



夕陽ヶ丘 (12)また「ぱすてる」は、夕陽ヶ丘を卒業した子たちが、その後も相談ができる場所としての機能も持ち合わせている、と石井さん。

「夕陽ヶ丘だと、知ってる子がいたりして困っているところや相談しているところを見られたくないという思いもあるようで、こちらの方が気軽に利用できるみたいです。相談したい時に行きやすいところがあるというのは、卒業した子たちにとっては大切なことなんです」と話します。



夕陽ヶ丘 (8)最近は、ここから進学する子も多くなってきたそうです。「昨年の春もパソコン関係やエステ等の学校に進学して行きました。保育の実習に来てくれた子もいたりと、それぞれが自分なりの道を進んでいっています。クリスマス会なんかの時は、お菓子やジュースをもって顔を出してくれる子も多いんですよ」と嬉しそうに話す石井さん。

「そうそう、ここを卒業して医学部に進学していた子が、この春医師になるんです。『僕はここで世話になったから 』と小児科を選択したと聞き、本当にうれしかったですね。どの子もそれぞれの人生を頑張ってほしいなぁ、と職員一同心から願っています」



ありがとうございます。




前のページ
美鈴サンタ2016'名古屋
コンテンツのトップ 次のページ
美鈴サンタ2016'京都






LINEスピリチュアル・メッセージを毎日配信中! 「 @misuzu 」で検索!