Misuzuサンタ2009'福岡
♪Misuzuサンタ2009'♪福岡レポート
12月23日
■AM9:00〜10:30 福岡乳児院
江中宣夫院長先生は当日は休日だったにもかかわらず院へお越しいただきました。
ありがとうございました。
院長先生は前日のアポイントメントのお電話のときに
「当日はずっと院にいますから好きな時間においでください」と仰ってくださいました。
休日にもかかわらず、まして一日私たちの都合に合わせていただくのは申し訳ない旨を
伝えると、「子供たちと一緒にいたらあっという間ですよ」とおっしゃられました。
そんな院長先生とお会い出来るのが自分はとても楽しみでした。
院長先生にMisuzuサンタの趣旨をお聞きいただき寄付金をお受け取りいただきました。子供たちの為に大切に活用させていただきますと仰っていただきました。
そして、施設の現状をはじめ色々なお話を聞かせていただきました。
・当施設に保護された子供の三分の二は最終的には親元に戻られているそうです。
・とても素敵な職員の方々が愛情いっぱいでお世話にあたられていますが、
現状として慢性的に子供の世話をする人手が全く足りず、もどかしい思いをされていました。
・施設運営は実質民間運営で、皆さんの色々な手助けが非常に大きな力となっています。
・「施設のあり方として、透明性を持ち、可能な限り世の中に開かれたものでありたい。
現状を知り、心で感じ、意識を持っていただく。そこから世の中が変わっていくと思っています。」
院長先生の言葉が胸に響きました。
〜子供たちとのふれあい〜
お部屋にご案内していただくと、院長先生は真っ先に子供たちを抱きしめにいきます。愛情いっぱいの眼差しで優しく優しく子供たちを抱きしめている院長先生や職員さんを見ていると、胸が熱くなりました。
我々Misuzuサンタ福岡スタッフも、それぞれの想いを胸に赤ちゃんを抱きしめます。色々な境遇をもった子供達ひとりひとりが、生きよう!生きよう!と輝いています。かけがえのない命を抱きしめている尊さ、愛おしさが生まれてきます。最初は堅かったスタッフの表情も、少しづつ柔らかくなっていきます。
あっという間に時間が過ぎていきます。
院長先生に、今後も継続的にお手伝いさせていただきたい気持ちをお伝え、
ご理解いただき、再会をお約束し院を後にしました。
院長先生は「子供たちを抱きしめてやってください」とスタッフ一人一人に堅く握手をして
下さいました。
福岡乳児院 院長先生ならびに職員のみなさん ありがとうございました。
■AM11:00〜13:30 児童養護施設 若葉荘
森康仁施設長先生は、我々の急なアポイント、そして休日だったにも関わらず
訪問を快く受けて下さり、お時間の都合をつけ院で待っていて下さいました。
ありがとうございました。
Misuzuサンタの趣旨をお伝えし、施設長先生に寄付金をお受け取りいただきました。
子供たちの未来の為に大切に活用させていただきます、と仰って下さいました。
そして、施設の現状をはじめ色々なお話を聞かせていただきました。
・国のデータでは保護児童の全体の6割程が親から虐待を受けている、となっているが
実際は、特に当施設では9割以上の子供が肉体的・精神的虐待、ネグレクト(育児放棄)
などの虐待を受けている。むしろ虐待を受けずに施設に保護される子供は稀である。
とおっしゃられていました。
子供たちの現状として
・扶養者に否定的な扱いをされ続け、自分自身を否定してしまっている子供が多い。
自信を無くしてしまっているので将来に対する前向きな展望や、学習意欲、根気が育ちにくい。
中学校、高校とステップが上がるにつれ、学校の授業内容についていけなくなり易い。
その後の就職、継続についても大変苦心されていました。
施設長先生はこれらを何とか満たし、子供たちが希望を持って成長し、独立する事を使命と
している、とおっしゃられていました。
・特に必要としているボランティアとしては
まず真っ先に、学力向上のお手伝い(特に中高生)を挙げられました。
教員OBの方々や、色々な方々に願いされているそうですが、実際には中々人が集まらない
そうです。
我々から以下の内容を施設長先生と主任指導員さんを交えてお伺い、
ご提案させていただきました。
・今後、ボランティアとして求められえいるものを自分達に無理のない内容、ペースで
継続的にお手伝いをさせていただきたい。
・具体的内容の一つとして例えば、「パステルアート」
(今回の寄付金を入れた封筒にも福岡スタッフでもある妻、美佐子がパステルアートで
作成しました)など、絵画ボランティアは需要はありますか?
表現する喜び、癒し、そして技能を上げる事により将来人に教える事も出来る等、
手に職をつける事への興味や魅力、自信をつける手助けの一つになると思います。
お答えとして
ぜひ歓迎しますと仰っていただきました。単純に遊び相手になる事をはじめ、その他我々が
お手伝い出来る内容、ペース等を来年にでも具体的に話をつめるお約束をいただきました。
〜子供たちとのふれあい〜
まず幼児グループの部屋を案内していただきました。
初対面の我々が入室するやいなや「抱っこ!」「手とつないで!」「これ一緒にやろう!」
としがみついて来ます。
施設長先生が「子供たちは独占欲がとても強いです」と事前に静かにおっしゃっていましたが、
Misuzuサンタスタッフ全員、体中ですぐに実感しました。
あっという間に汗だくになりながら運動量の多い子供たちと遊びます。
無邪気にまとわりつきながら、一生懸命愛情やぬくもりを欲していました。
それを確認すると、にっこり安心した顔をします。色々な境遇がある子供たちですが、
ひとりひとりが「愛」を欲し、生存する為に素直に一生懸命な、愛おしい輝ける命たちでした。
あっという間に昼食の時間です。50名程の子ども達が全員集まっての昼食です。
各テーブルにMisuzuスタッフを1名ずつ座らせていただきました。子供たちの色々な
「なぜ?なんで?」質問に答えたりしながらボンゴレパスタとサラダを皆と一緒に美味しく頂き
ました。
食べ盛りの子ども達が多いからでしょうか。お代わりにありつけない子供が何人かいました。
残ってしまうのももったいないし、食事の量は料理スタッフさんも苦労されている事と思います。
食後は小学生も含めて一緒に交流しました。素直に質問や興味をぶつける子、一見悪態を
つくような態度をとる子、皆から「自分に興味を持って欲しい」「理解してほしい」「受け止めて欲しい」
「一緒に遊んで欲しい」「色々な事を教えて欲しい」同じ心の声が聞こえるように感じました。
あっという間に時間は過ぎ、施設を後にする時間が来ました。
子供たちの「明日来も来るっちゃろ?」「今度いつ来ると?」「今度来る時はイヌの絵上手に
なっててね!」「今度来る時まで一緒に採った砂鉄、袋に入れて毎日増やして待っとくけん」
車が見えなくなるまでずっと手を振ってくれました。
急な申し入れにもかかわらず、暖かく我々を受け入れてくださった若葉園の森施設長先生、
阿部主任指導員をはじめ、職員の皆さん、ありがとうございました。
帰りの車の中では、スタッフひとりひとりが言葉では言い表せない、新しい気持ちを持って
いるようでした。事前に想像していた事、実際に訪問し体験して初めて知った物事、その体験を
通して得たものを、自分達の未来に向けて一人一人が何らかの形で活かすべく行動していく事と
思います。
♪Misuzuサンタ♪
このような大切な一日を創ってくださり、お手伝いする機会をくださった美鈴先生、
マネージャーの親方!本当にありがとうございました。
そして各地域スタッフの皆さんとの連携がどれほど心強く感じたことか・・・
福岡スタッフ一同、皆さんから頂いた学びを活かすべく行動します。
「子供たちにたくさんの愛と笑顔を♪」継続の始まりです。
ご縁を下さった全ての方々へ感謝します。
福岡スタッフ代表 佐藤 三樹成(ミッピー)
〜福岡参加スタッフ感想〜
今日、二カ所に行かせていただいて、今思う事 〜
乳児院では、『あ〜なんで、天使のような、この子供たちを手放せるのか?』と、
とても重たい気分で、自分に何ができるのかというより、何故この様なことになって
しまうのか???ハテナを捜していました。
しかし、二軒目の施設では、私が楽しくて、我が子が同じ年齢だった頃にタイムスリップ
して、彼ら彼女たちが、『近所の子供たち』感覚で、良いのか悪いのか解りませんが、
子供たちの背景を忘れて接していた自分がありました。
照れながら私の質問に答えてくれる中学生の彼ら、私を友達の様に、扱ってくれた
小学生の彼女たちと、何か一緒にできる事探してみようと思います。
大塚明子
想像の中では、人間不信、大人不信になってたりして、子供達と接するのも難しく
大変なんじゃないかと思ってました。今日行った、福岡乳児院、若葉荘、どちらも、
施設としては、恵まれてる方なんだろうなと思いました。
大きな子が小さな子の面倒をみてたり、すぐにだっこして、おんぶして、とくる子供達を
見てると他の子達と変わらないように見えるけど、心の傷が、あの子達にはそれぞれ
あるのだなと思うと、切なくなります。
起こることは自分で決めてきたこと、彼ら彼女らは、私よりも強い魂の持ち主達。
他と比べて自分を優位に思うつもりはないけど、自分の悩みや心配ごとなどか何だか
小さなことに思え、また自分が当たり前のように、親の元で育ててきてもらったことを、
あらためて感謝の気持ちでいっぱいになりました。
こういう機会を経験できたことにも感謝の気持ちです。
できる範囲でこれからも定期的に触れ合えたらと思います。
みゆ
今日一日いろ〜んな感じを受けました。
乳児院では、スタッフさんの愛情が行き届いた可愛さを。なぜこんなにかわいいのに??。
2/3は戻るというのでいくらかの安堵。
若葉荘では、ほとんどの子が虐待を受けてきたという驚きから。
小さな子供達は、知らない私達が部屋に入った瞬間から抱っこをせがんで来、
低学年の女の子達の会話は、すごく口が悪く強がっている子が多い
(両親の言葉だろうなぁ)(強さを口にだすのは最大の防御から‥)
使った絵の具は青・紫・茶・黒。
自分より小さな子に対して面倒見がとてもよく、泣いてる子に声を掛けたり指をかみながら
強がり、口の悪い女の子達の言うことにへこたれて、席を少し外そうと立ち上がったら、
ぎゅっと服をつかまえて「行くな、行かないで!」。。
2回ありました。
その子達は、最後ずっとバイバイをしてました。
いろんな感情が湧いたけど一人一人やさしく包んであげたいネ。
ちょこ
施設長の「何もしないで子供の側にいるだけでいい」と言う言葉が印象的でした。
人懐っこくだっこをねだる子供達や、帰りがけ見えなくなるまで見送ってくれた、
口が悪っと思った子達も、表現がちょっと苦手なだけで愛情を欲しているんだなぁと。
色んな事を感じさせられ気付かされた貴重な経験でした。
Ryo
乳児院…
初めての訪問でした。改めて、振り返って考えると、色んな気づきと学びを頂きました。
今回、私は何も考えずに安易な軽い気持ちで行っていたというのを、自覚しました。
院長先生の説明・施設を見学・乳児達とのしばしの触れ合い…
乳児院に足を踏み入れただけで、その背景を少しでも知ろうとしてませんでした。
そこから、突き詰めて考えていくと、私自身の人との関わり方まで深く考えさせられました。
今回、この出会いをきつかけとして(ご縁を頂けたと思い)これから何らかの形で、
関わっていけたらと思います。
一人〃の大切な命…
私も皆に守られてきたように、今度は守っていきたいです。
じゅんじゅん
胸がいっぱいになりました。
なんともいえない複雑な気持ちになりました。
子供たちを抱きしめ、話していくうちに、この子供たちに自分のもっている
愛をすべて与えたいという気持ちになりました。
この美鈴サンタに参加させて頂いたおかげで、虐待の現状に触れ、これまで自分を
育ててくれた両親への感謝と、家族の大切さを改めて思い直すことができました。
これからは、自分のできる範囲でボランティアを行おうと思います。
ありがとうございました。
ともちゃん
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