【美鈴サンタ2011'名古屋】
【名古屋・慈友学園】
美鈴サンタ2011名古屋スタッフレポート 12月23日 AM11:30訪問
訪問者:河辺祐治、河辺登記子
♪ 全国の皆様から寄せられた善意の気持ちを精一杯届けさせていただきました ♪
【財団法人 慈友会 慈友学園】
毎年12月23日に名古屋市内の児童養護施設のみんなが集まりフットサルの大会が行われています。応援の為に園長先生は不在でしたが、家庭支援専門相談員の宮浦幸昭先生が温かく出迎えてくださいました。2年ぶりの訪問でしたが、前回の訪問と趣旨を覚えていてくださりとても嬉しかったです。再度美鈴先生の活動内容をお話し、全国から集められた寄付と美鈴先生の書籍をお渡ししました。緊張して話す私の話を終始、優しい眼差しで聞いていただきました。募金者名簿をお渡ししたら「ひとり、ひとりにお礼状を書きたいのですが」と申し出てくださいました。匿名の方や、ニックネームの方がいますし、一人ひとりの返信は困難であると判断しましてお礼状は代表で美鈴先生宛てに送っていただけたら嬉しいですとお伝えしました。全国からの寄付を本当に感謝していらっしゃいました。名古屋スタッフからもお礼申し上げます。
施設の現状を教えてくださいとお願いしたところ丁寧にお話してくださいました
慈友学園は「東海学園」と創設者が同じため「共生」の教えをもとに珍しい男子のみの入所施設です。
そしてこちらも珍しく財団法人となっております。戦後は、戦争孤児などを団体で育ていたのが、時代の移り変わりから親からの虐待、ネグレクトによって親が生きていても預かるというケースがほとんどだそうです。あと最近では発達障害の子供を親が育てられずに慈友学園に預けられるということもあるそうです。最も衝撃を受けたのは「虐待を受けて育った子供は、虐待を受けて自分が傷つくことによって心身のバランスを保っていたんですよ」というお話でした。だから施設に入所しても、周りの人が怒らないと不安でわざと挑発的な態度をとりケンカを仕向け叩かれる事で安心するんだそうです。子供に多く関わり安心、安全な生活があるということを時間をかけて繰り返し伝えていますと教えてくれました。
お豆腐屋を営む伯父に今回のMisuzuサンタの趣旨を話したら快く協力を申し出てくれお豆腐30丁、あげ7袋をもたせてくれました。また、電話にて訪問のアポイントを取った時にお話させていただいた園長先生より「いかようにも調理しますよ」と了解を得たので当日、お渡ししました。
♪いいにおい〜♪
施設内を案内していただいた時にいい香りが…
ちょうどお昼の時間で昼食がテーブルに並んでいたので撮影させていただきました。メニューは、おいしそうなオムライスでしたよ。
最初に出迎えてくれたのが心理療法士の先生です。どこの施設も深刻な職員不足に悩むように、こちらの慈友学園さんも切実な職員不足に頭を抱えている様子でした。最初にも触れましたが、終戦後は団体の生活、団体の面倒をみればよかったのが今はネグレクト、虐待を受けた【人とうまく関われない子供】、発達障害によって【対人関係がうまくいかない子供】が多いため、職員も個人的な関わりが必要とされる仕事が増え以前と比べケアの負担がものすごくのしかかってきているそうです。
早番、遅番、夜勤の3交代での仕事で、2名はいずれかの時間に常駐しているそうですが1人がパニックを起こすと、残った1名の職員が全部をこなさなければならないので「子供6名、職員1名は名ばかりの数字です」とおっしゃっていました。
お忙しい中、親切に応対してくださった宮浦先生ですが子供の話をする時はとても熱心にわかりやすく伝えてくれました。子供が本当に好きなんだなぁと感じました。最後は、寒いなか外まで出てきてくださり恐縮しながら帰宅の途に着きました。急な申し出にも関わらず時間を空けてくださった慈友学園の職員の皆様、子供の将来のためにと温かい気持ちで寄付をしていただいた全国の皆様、素晴らしい機会を与えてくださった美鈴先生、今回は、本当にありがとうございました。
【Misuzuサンタ参加スタッフのコメント】
☆河辺 祐治☆
前回の訪問時、慈友学園の子供達全員イベントに参加していて施設はカラッポだった
今回、食堂の前でヒョッコリ2人の男の子に出くわした
他の地域のスタッフさんの活動記録を読ませてもらうと、子供と触れ合うイベントに参加している
方が多いですが、私にはそういう経験がない。子供と会ったときニコーッと笑顔を向けられたのですが
正直、どうすればいいのかわからず固まってしまった。というより身構えたという方が正しいかもしれません
「子供の写真は撮りませんから」
以前の訪問の時にどこかの施設で撮影NGだった記憶からカメラを手にしている私はとっさに職員さんに言ってしまっていた。
撮影しなければ話しかけてもいいのだろうか?
そんなことを考えているうちに子供はどこかへいってしまった
来年…もし会える機会があれば「こんにちは」から会話をしてみようと思います
☆河辺 登記子☆
今回、2度目の訪問になります慈友学園へ再び訪れる機会を作っていただき
ありがとうございます。こちらは、ずっと心の中で気になっていた施設でした
うろ覚えですが以前、美鈴先生の講演会で「障害のある方を見かけたら愛念を送ってあげてくださいね」と
耳にして以来、すれ違う時など自分なりの言葉で愛念を送っていました。でもたいてい傍らに
優しそうなお母さんが付き添っていたりして、なんとなくそれが当たり前なんだと思って見ていました
昔ならなんとなく育てにくい子だったのが、今は病院で診断がついてしまうので育てられないといった
発達障害の子の入所が増えていると聞いて驚きましたが、これも自分さえ良ければという今の時代を
反映しているのかもしれないなと思ってしまいました
今回は、美鈴先生と未来ある名古屋の子供とのステキな橋渡しのお手伝いに参加できましたことを
大変嬉しくおもいました。ありがとうございます。
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