美鈴サンタ大阪スタッフレポート
2016年12月22日(木)〜2017年1月5日(木)
訪問先
1) 田島童園 2016年12月22日(木)13時30分〜16時
2) 羽曳野荘 2016年12月23日(金)10時30分〜12時
3) 神愛子供ホーム 2016年12月29日(木)11時〜12時
4) 大念仏乳児院 2017年1月5日(木)14時00分〜
訪問者 : 水口浄治・水口拡子、垣屋尚子、新沖真由美、中村太一、中村美江
【大阪・田島童園】
■訪問時間 12月22日(木) 13時30分〜16時
施設種別 児童養護施設
設置主体 社会福祉法人
大阪市生野区にある田島童園さんは、初めての訪問です。
2歳〜18歳までの子ども達が現在41名で共同生活をしています。
昭和7年に創立された施設は、老朽化と耐震のために平成27より新設工事に入ります。
到着して応接室に案内していただき待機していると、中学生の女子が日本茶を煎れてくれました。
ありがとう!うれしい〜!と言うと、頭を下げて照れ笑いで去っていく姿が可愛かったです。
一般家庭と同じように、来客があった時のお茶の入れ方も学ばせているそうです。
美鈴サンタ企画の趣旨と、美鈴さんが児童虐待防止活動を行っておられるカウンセラーであること、
子育てのお悩みと、児童虐待防止を広めるために、講演会を中心にメッセンジャーとして活動されていること、
そして、美鈴サンタ企画をご理解くだっている皆様からの寄付金の中から、リクエストのお品をお届けさせていただきました!とお伝えしました。
園長先生は、子ども達のためにこのような素晴らしい活動は本当に有難いことです!と、感謝されていました。
リクエストのお品を会議にて話し合い「図書券」「洗濯機」「乾燥機」に決めさせていただき、本当に感謝です!と仰っていただきました。
クリスマス会のスケジュールや施設のお話を下川園長、木原理事長、小椋先生より伺いました。
新設にあたり国の方針に従い、家庭的養護(里親制度やグループホーム)の発展をはかるように、出来る限り一般家庭と同じように、各部屋にお風呂などを備えています。
施設養護のあり方として、家庭的な生活の中で個別的なケアを提供できるよう、ケア形態の小規模化と自立支援の体制を整備することも大切だそうです。
次の日が地鎮祭ということで楽しみにされていました。
里親支援にも力を注いでおられ、地域での研修会などを主催されて一人でも多くの子どもが幸せに暮らせる社会になるようにと願っておられます。
2月に大阪の施設対抗リレーマラソンがあるとのことで、子ども達が毎日一生懸命に練習に励んでいるそうです。
マラソンを通してタスキを繋ぐこと、絆を深める大切さを学んでいます。どのような環境であれ、子ども達に対して先生方の寄り添いや向き合う姿をみていると、仕事としてではなく無償の愛で子ども達に接しておられることが素晴らしく、頭が下がる思いと感謝の気持ちでいっぱいになります。
クリスマス会が始まる時間になり、会場へと案内されました。施設内で一番広い部屋が食堂ということで、机などを取り除いて、みんなで一緒に床に座って、手作り感満載のあったか〜いクリスマス会会場に、大きな拍手で迎えていただきました。
募金くださった全国のみなさんからの贈り物である図書券を代表のこども達へ贈呈し、洗濯機、乾燥機は新設されてからになることをお伝えして、美鈴サンタの趣旨などと合わせて、ご挨拶させていただきました。
クリスマス会では、男子部、女子部、幼児、先生たちのビデオ劇場や演奏や歌、お菓子作りやマジックなど盛りだくさんでした。
クリスマス会のお客さんとして、美鈴サンタ以外にも、地域のボランティア見守り隊の方や、2016年11月に大阪府内児童養護施設の6施設の子ども達と先生方をシンフォニーホールLIVEに、ご招待された、シンガーソングライターの大山太徳さんのミニLIVEもありました。子ども達は、歌と歌詞に真剣に耳を傾けて静かに聴いていました。
クリスマス会が終わり、下川園長先生から、子ども達には、将来の夢・目標をもって、自分も相手も大切にできること、そして、人とのご縁と繋がりを大切にして感謝のできる人間になって欲しいと願いを込めてのごあいさつをいただきました。
子ども達の主体性を尊重し、自立支援と家族への支援を大切にされていることが伝わってきました。
児童養護施設への支援として、全国の皆様のご支援が子ども達の未来に繋がっていることが素晴らしいと実感しました。
今回も、貴重な経験をさせて頂いたことに感謝します。
また逢う日まで、子ども達の成長が楽しみです。
美鈴さん♪ 親方! 全国の皆さんありがとうございました。
記・水口拡子
【大阪・羽曳野荘】
■訪問時間 12月23日(金) 10時30分〜12時
施設種別 児童養護施設
設置主体 社会福祉法人
所在地 大阪府羽曳野市学園前1丁目1番3号
訪問者 : 水口浄治・水口拡子・水口侑紀、新沖真由美、中村太一・中村美江
今回で8回目の訪問となる羽曳野荘。いつも先生方、子ども達が笑顔で挨拶して迎えてくれます。
当日は、冷たい風が吹き寒さを感じる朝でしたが、子ども達はとても元気で、私たちを見つけると、駆け寄り「こんにちは!」と声をかけてくれるので温かい気持ちになります。
応接室に案内していただき、近況など伺いました。美鈴サンタさんとのお付き合いが永くなってきたことで、子ども達から「美鈴サンタさんはいつ来るの?」という声が聞こえてくるようになり、毎年楽しみにしています!と、嬉しいお言葉をいただきました。
新設して4年目ですが、建てた時点で完成は7割、残りの3割は生活をしながら完成していきます。
このユニットには何が必要かを常に子ども達自身に考えさせ、本当に必要なものを取り入れているとのことでした。
今回のリスエストの品は、子ども達の各自の部屋に置く電波時計を希望されました。子ども達自身で気に入った時計を選ぶそうです。いつも時間管理し行動できるように!という想いも含まれているそうです。
羽曳野荘が美鈴サンタへ希望されるお品は、子ども達へのメッセージ性があります。毎年、希望されるものは、子ども達が本当に必要なものを、子ども達自身で選んだものです。
それは、頂いたものを大事に使うということを言葉では伝わりにくい部分もあるので、感謝を忘れないという軸の部分を大切にして、応援してくださる美鈴サンタの皆さんへのメッセージとして選ばせていただいています。
自分で考え行動し、身の回りの事が出来る様にと、先生方が子ども達を想う深い愛情も含まれていると感じました。
今度、羽曳野荘を卒業する子どもはいますか?と尋ねますと、高校三年生の男子が郵便局に内定をもらったそうで、私たちも嬉しくなりました。
社会に出ると厳しいこともあると思いますが、施設で学んだことを支えとして頑張って欲しい!悩みや相談事があるときはいつでも帰ってきておいで!と、親心が伝わってきます。
さて!子ども達の待つホールに移動です。子ども達と先生方の大きな拍手で迎えてくれました。
ジョージサンタから挨拶のあと、最初に小学校低学年の子ども達より、鍵盤ハーモニカ、木琴、笛、タンバリンなど使ってAKB48の「紙ヒコーキ」の曲を演奏してくれました。
みんなとても上手で、音も揃っていて、一生懸命に練習する姿を想像すると共に、演奏する真剣な表情を重なり合わせると胸が熱くなりました。
そして次は、男子と先生との和太鼓です!
ドンドンという地面から突き上げられるような迫力ある音と、力強く振り上げられるバチさばきには圧倒され、男らしくかっこよかったです!
息の合った和太鼓の響きは、元気と勇気をいただきました。日本古来の素晴らしいものは、いつまでも引き継いで欲しいと思います。
次に子ども達も楽しみにしていた大山太徳さん♪の出番です。11月に大阪府内にある児童養護施設の6施設の子ども達と先生方をシンフォニーホールLIVEにご招待されたシンガーソングライターの大山太徳さん♪
施設長より「美鈴サンタの皆さんと一緒にお越しいただけると嬉しいです。」というご依頼に美鈴事務局のほうから許可をいただき実現しました。小さな子ども達もキラキラした目で見つめ、静かに座って歌に聴き入っていました。
アンコールは、みんなで手拍子と合いの手を入れながら全員が一体感となり盛り上がりました。年齢に関係なく幼児たちでも、心地よい音霊は感動として伝わるものなのですね。
中條施設長は、機会があればできる限り、子ども達に本物の体験をさせてあげたいそうです。
心に響いたものは、何かに繋がっていて、今わからなくてもある時ハッ!と気づき花を咲かす事があるので、それを信じて色んなことを観たり、聴いたり、体験させてあげたいそうです。
施設長は、美鈴サンタのように継続され、永く見て下さる方々がおられることが嬉しいですと仰います。私たち施設も一般家庭と同様で、良い時もあれば、しんどい時もあり、その日の子どもの様子で施設内の雰囲気も変わります。
明るく見える子でも、心に何か言えないものを抱えている子もいます。新しい子が入ってくると、心が揺さぶられ我慢できなく溢れてしまうこともあるそうです。先生方は、子ども達に寄り添い、今抱えている問題に向き合い想いを尊重し最善の自立支援に力を注がれています。
今まで我々施設の目標は、家族支援のもと、もう一度幸せな生活を送れるようにと願っていましたが、現実は厳しく子ども達の心が傷ついて戻ってくる例もありました。
そのような状況を見て、彼らが大人になって家族を持ったときに、幸せな家庭生活が送れるように、しっかりと自立支援をしていくことが、子ども達にとっての幸せに繋がるのではないかと話されました。
今回もこのような機会を与えていただき、ありがとうございました。
施設に訪問させて頂き、日々、先生方が寄り添われている愛と、教育に対する志の高さに頭が下がる思いです。
美鈴サンタ企画により一人でも多くの子ども達に、皆様からいただいた愛念が届き、見守られ愛されていることを実感できる子ども達が増える事を願います。
そして、私達自身も恥ずかしくない生き方を魅せられる大人を目指したいと思います。本当にありがとうございました。
記・中村美江
【神戸・神愛子供ホーム】
■訪問時間 2016年12月29日(木)11時〜12時
施施設種別 児童養護施設所在地
兵庫県神戸市東灘区吉山手4-7-35
訪問者:水口浄治・垣屋尚子
4回目の訪問になる神愛子供ホームさんは、海を見下ろす六甲山のふもとで、緑に囲まれた閑静な住宅街にあります。
アメリカの宣教師によって、キリスト教精神に基づき戦争孤児を助ける働きから昭和25年に設立されました。毎週日曜日にみんなで教会の礼拝にいくそうです。
現在30名の子どもと職員さんがアットホームな雰囲気の中、伸び伸びと生活されています。
到着すると、先ずは愛犬のラブちゃん♪が尻尾を振ってお出迎え!そして、副島園長先生に、「お待ちしていました!今年も、ありがとうございます」と笑顔でご挨拶していただきました。
早速、お話を伺いましたところ、年末〜年始にかけて、親もとに帰る子どもが半数だそうです。しかし、今まで毎年、帰っていた子どもが、何らかの事情で帰れなくなり、ショックで施設を飛び出した例もありましたが、職員の皆さんが一生懸命に寄り添い「一緒に頑張ろう!」と温かい愛のお陰で、施設に戻って来たそうです。
いつも、先生方は子ども達の成長を心から願っておられます。今の神愛子供ホームに住む子ども達は、全員が神戸出身地で、神戸市は、親子をできる限り引き離さないで頑張れるように、在宅でフォローアップされているそうです。
施設には発達障害の子も居て、些細なことでもトラブルになるケースがあるので、先生方は、言葉がけ一つにしても慎重に対応するようにされています。日々切磋琢磨しながら子ども達と本気で向き合う職員の皆様には頭が下がります。
これまでの集団生活の環境から、2016年の春に2階〜3階の住居スペースが、6人と8人の小規模ユニットになり、各ユニットにお風呂やリビングルームが設置され、より一般家庭に近い形に改装されました。
子ども達は慣れてきたようですが、以前に比べ部屋が区切られているので、行き来し難くなったという声や、ユニットによって食べ物の種類が少し違うと「なんで〜?」という声もあり、一長一短あるそうです。
副島園長先生は、就任されて3年目で、それまでは保育士として勤めておられました。その時は、子どものことだけを見ていればよかったのですが、園長という立場になると、子どものことはもちろん!親御さん、地域のことから経営まで、全てを見なければならなく大変なことも多いですが、美鈴サンタさんや、沢山の周りの皆様のご支援、ご協力のお陰で助けてもらっています。と、話されます。
今年の施設でのクリスマス会は、ケープサート(紙人形の劇)やエレクトーン演奏、女の子たちの「恋ダンス」の踊りで盛り上がったそうです。
今、居る数名の子ども達を呼んで来ますので、プレゼントのお話をしてくださいね!と、お願いされました。ドアが開いて、みんな元気な声で「こんにちは!」と挨拶をしてくれました。
私たちのことを覚えている?と聞くと「美鈴サンタ!」と覚えてくれていて嬉しかったです。みんな〜通知表はどうだったかなぁ?と聞くと…返事がなくシーンでしたが、その照れた仕草が可愛かったです。
神愛子供ホームのリクエストは、毎年、日帰り旅行です。今回も子ども達にはシークレットです。「みんなどこに行きたい?」と、質問したところ「オキナワ〜」と言いました。今年の美鈴サンタのプレゼントは、う〜ん…ちょっと沖縄は難しいけど、みんなが大好きな「ユニバーサルスタジオジャパンです!」と、いうと「やった〜ありがとうございます!」と、大きな拍手で喜んでくれました。そして、6年生の男の子が代表で、全国の皆さんのメッセージが入った封筒を受け取ってくれました。
改装した部屋を是非、見学していってくださいとのことで、ご案内くださいました。一階に調理場、食堂とカウンセリングのお部屋が有り、多目的室としても使用されます。
そして、2階へと上がる階段の壁に掲示板があり、ここに美鈴サンタに寄付していただいた皆様からのメッセージが貼られるそうです。
綺麗に内装された部屋は、大きな窓から差し込む陽射しが、リビングを温かく包みこみます。
中学生の男の子が、「僕の部屋を見てくれていいよ〜」と言ってくれました。男の子にしては整理整頓されていて、沢山のメダルが飾っていたので尋ねてみると、神戸市の卓球大会中一の部で優勝した時のチャンピオンメダルらしく、「2020年の東京オリンピック目指して頑張れ!」というと、照れながら笑うその表情は純粋で心が癒されました。
各ユニットでは、読書や書道、大好きなゲームで遊んだりして楽しそう!テレビゲームは時間を決めて、先生が回収に来られるそうです。規則、ルールを決めて学ばせることも大切だと思いました。
毎年開催される、神愛子供ホーム主催の「夏祭り」には、地域を中心に外部の皆さんが200名ほど来られるそうです。施設に壁を作らず沢山の方々に、見てもらい気づいたことなどがあれば教えて欲しいと仰っておられます。人間として生きていく上で大切なことを、社会にから学び人間を成長させてくれます。
そして、施設の子ども達が、周りの皆さんから支援してもらったことに対して感謝を忘れず、いつか何らかのかたちで、恩返しができる人間に成長し欲しいと願っておられました。
最後に、美鈴さんの住む鹿児島県で地震があった時、大丈夫でしたか?と心配されていました。優しいお心遣いに感謝と共に、暮れの押し詰まった時に、対応して頂きありがとうございました。
記・垣屋尚子
【大阪・大念仏寺乳児院】
■訪問時間 2017年1月5日(木) 13時30分〜15時30分
施設種別 乳児院(母子支援施設も併設)
設置主体 社会福祉法人 大念仏寺社会事業団
所在地 大阪府大阪市平野区平野上町1-7-3
訪問者:水口浄治、水口拡子、垣屋尚子、新沖真由美
大念仏乳児院は、今回で4度目の訪問になります。2016年12月23日のクリスマス会の時に、ご招待していただく予定でしたが、風邪、RSウイルスが流行の為に「今回は残念ですが中止になりました」と、ご連絡がありました。
12月末に、もう一度、様子を伺う為、お電話させていただいたところ、大分落ち着いてきました!と、お聞きしてホッとしました。一生懸命に練習をした出しモノが出来なかったので、年明けにでも、子ども達と先生方が、披露したいという声が上がり1月5日に行うようになりましたので、是非お越しください!と、お声掛けくださいました。
今年の大阪のお正月は、例年に比べて暖かく訪問当日も爽やかなお天気でした。職員室の窓ガラス越しから杉田理事長の笑顔が見えて、目が合うと足早に出てこられ、新年のご挨拶からさせていただきました。
応接室に案内して頂き、近況などお話を伺いました。去年のクリスマス会が中止になったにも関わらず、今回もお越しいただき、プレゼントも頂戴して、大変恐縮しています。と、美鈴さんをはじめ全国の皆様への感謝の気持ちが伝わってきました。
以前、乳児の必需品である「紙おむつ」は、大量に消費するので、とても助かったそうです。
今年はカタチに残るもので考えられ、洗濯機、ビデオカメラ、一眼レフデジカメ、をリクエストいただき、洗濯機は、毎日フル回転しているので寿命も早いそうです。
ビデオカメラなどは、幼い時の思い出を出来る限りたくさん残してあげたいそうです。
昨年末に一人の幼児が入院されたそうで、担当の職員さんは、お正月にも関わらず付き添いされていたそうです。仕事としてだけでなく、子ども達に与えられる無償の愛は素晴らしいと感じます。
職員がお一人に対して、子どもが1人〜2人を担当します。施設に居る病弱な乳児は、年末年始にかけて、預かってもらえる、協力的な病院もあるそうです。このような愛の連鎖、助け合いがもっと広がっていけばと思います。
職員歴33年になられる大念仏乳児院の先生が「うちはベテランの職員が多いのですよ!理事長がのびのびと仕事をさせていただけるので働きやすいのです。」と話されます。
新卒で乳児院を選んで職員となる人は、学生の時からしっかりとした目的を持って来るので、とても志が高く、子ども達のために一生懸命に向き合っているようです。
やはり「波長の法則」で、どんな組織でもトップの方の指揮が重要だと感じました。
これまで、25人の子ども達が生活していたそうですが…先日、病院の前に手紙と一緒に置き去られた赤ちゃんの、大阪市の方から入所依頼があり、昨日をもって26名になられたそうです。
身近にこのような話をお聞きして複雑な思いでしたが、こちらの施設から以前、里親として受け入れられた方が、仕事のためドイツで生活をされ、30年ぶりに訪ねて来られた時に、写真を見せてくれて、「こんなに大きくなりました!次は一緒に連れて来ますね。」と話されたときには、本当に嬉しかったそうです。このように幸せに暮らしておられる子どもさんの話を、お聞きすると希望が湧いてきます。
乳児院に入所した児童が、国の決まりで年齢超過により児童養護施設に措置変更に行く場合、親御さん住まいの比較的近い施設、もしくは定員に余裕がある施設に入所されるそうです。
昨年の美鈴サンタで訪問させていただいた田島童園さんにも、数名が生活しているそうです。
積極的に週末里親にも出されているそうです。子どもに家庭生活を体験してもらい、将来の家庭のイメージを持たせるためにも、施設側の積極的な取り組みを期待すると共に、感謝の気持ちでいっぱいになります。
楽しみしていたパーティーの時間になり、子ども達と先生方の待つ多目的ホールに案内されました。
会場には、お行儀よく椅子に座った子ども達!と、贈呈品の洗濯機、ビデオカメラ、一眼レフデジカメが綺麗に並べられていました。
理事長のあいさつに引き続き、美鈴サンタの贈呈式があり、美鈴サンタの趣旨などを伝えさせていただき、代表で2人の男の子が受け取ってくれました。
若い先生方による出しもモノで、大人気の「恋ダンス」から始まり、子ども達も飛んだり跳ねたり、寝ころんだり、一生懸命に頑張ってくれましたよ。
最後に手作りのデザートを美味しく頂きました。
そろそろ、お別れの時間になり、一人の子どもが「抱っこして〜」と言うと、今までお利口さんに座っていた心の糸が切れたのか、もう一人の子も「僕も抱っこして!」と、連鎖・・・
どんな環境であれ、全ての子どもは愛が欲しいのですね。
帰るときに、今年も子ども達が収穫した「お米」をいただきました。
今の時代は、スーパーに並んだ収穫され綺麗に処理された食材を調理するだけなので、どのようにしてお米や野菜がとれるのか知らない子が増えています。
見て触って自分たちで体験し、作った食べものを大切にすることを学んで欲しいと仰っていました 。
理美鈴サンタ企画も、一年一年、積み重ねて8年間、子ども達の成長を見させていただいて、施設に住む子ども達は、血は繋がっていなくても、先生との親子愛、そして同じ仲間たちの兄弟愛が、自然に見えることに感動します。
毎回ですが、新鮮なる感動と勉強させられることばかりです。未来のある子ども達を、施設だけではなく近隣住民や地域社会との連携をとって、より良い環境づくりが出来るように、出来る人が出来る限り継続していくことが大切だと考えます。
素敵な愛の連鎖を繋いで、子ども達も大人も笑顔が増える、美鈴サンタ企画に参加させていただき、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
記・水口浄治
大念仏乳児院さんから、美鈴サンタ2016'の感謝状が届きました。(2017.01.08)
ありがとうございます。
神愛子供ホームさんから、美鈴サンタ2016'の感謝状が届きました。(2017.04.04)
ありがとうございます。
田島童園さんから、美鈴サンタ2016'の感謝状が届きました。(2017.07.25)
ありがとうございます。
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