【Misuzuサンタ2010’札幌 】
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【Misuzuサンタ2010’札幌 】

 

平成22年12月23日
訪問施設
(1)興正学園  13:00〜14:00
(2)札幌乳児院 14:40〜15:20

訪問者 上田小織 (レポート上), 若林亜希子(レポート下)

 

上田小織 (レポート)

23 (2)美鈴サンタ2年目の今年は、スタッフ2名での訪問です。
あいにくの雪模様、車の運転が苦手な私は、決死の覚悟(大げさですが)で、家を出ました。途中若林さんと合流し、まずは興正学園へ。


昨年も訪問した興正学園では、施設長様と事務長様に対応していただきました。皆様から預かった寄付金をお渡しし、お話を伺うと、昨年同様に定員よりも1人多い61名の子供たちが施設にいました。

 



高校を卒業し、社会に旅立っていく子供たちがいても、すぐに定員が埋まってしまいます。
子育てしにくい社会、親の病気、心の病で子育てできない親たちが年々増え、入所を待っている
子供たちは後をたちません。この場合、待機児童といっても緊急を要するので、早く対応してあげたい
というのが職員の方の思いです。いま、この時にも救いの手を待っている子供たちはいることでしょう。


23 (1)では、サポートしている職員の方はと言うと、昨年同様33〜34人の方が24時間3交代で働いています。配置基準というものがあり、小学生以上は6人に1人、幼児は4人に1人、乳児は2人に1人の職員が担当するそうです。


 

 

 

他の施設でも同じだと思いますが、職員1人1人が抱える負担が多く、オーバーワーク気味で、
意欲を持って働き始めてもバーンアウトしてしまう方も少なくありません。早急な制度改革が望まれるところです。
直接子供たちと接する職員の方が、余裕を持ってサポート出来る環境作りにも目を向けなければならないでしょう。


さらに、卒業した子供たちの話を伺いましたが、最近の傾向は大学や専門学校に進む子供が6割強といいます。これには最近の社会情勢も関係しており、高校を卒業しても就職出来ないため進学するそうです。しかし、施設を出ると全て自分でやっていかなければならないため、高校時代にアルバイトをして一年分の学費を稼ぎ、その後は働きながら学校に通っています。在学中は奨学金をもらってやりくり出来ても、卒業後はその借金を背負って就職しなければいけないので、十分子供たちと相談して進路を決めるようです。


23 (3)ここまでを見るととてもネガティブな感じですが、子供たちはしっかり目標を持ってひたむきに生活しているとおっしゃられました。実際に施設を見学させてもらい子供たちにも会いましたが、みんな明るく礼儀正しい子供たちで微笑ましかったです。


 

 

 

施設長様から皆さんにお伝えしたいことは、
『この施設を多くの方に知ってもらいたい。そして養護施設に対する孤児院などのネガティブなイメージを変えてもらいたい。子供たちは前向きに元気に育っていて、多くの方に支えられています」このたびの皆様からの募金も本当に喜んで頂きました。


そして、最近多くの団体からも援助があるそうで、社会は厳しいが心の温かさを感じるという言葉が心に残りました。
もし自分でも何かしてみたいと思った際は、個人で実際に施設に出向いても対応は難しいと思いますので、ボランティア団体などを探してみるのが良いかと思います。




23次は、札幌乳児院です。ここも昨年と同じく今年も訪問が出来ました。残念だったのはノロウイルスが発生してしまい、子供たちに会えなかったことです。昨年のかわいい赤ちゃんたちの寝顔に、心を癒されたことが思い出されます。

ここでも、皆様からの大切な寄付金をお渡しし、お話を伺いました。こちらは昨年の3月に道から民間に移ったばかりの新しい施設です。昨年は試行錯誤の状態だったようですが、1年経ち、部屋割りなどを変え、落ち着いてきたそうです。

 

 


昨年いた乳児たちはほとんど引き取られ、新しい乳児たちが入れ替えで入ってきてました。昨年いた子は3〜4人くらいで、この子たちはお母さんが引き取れる可能性があると聞き、嬉しい限りです。驚いたのは、北海道は他の都府県と違い、新生児が病院から直接施設に来ることが多いそうです。そのため、新生児を受け入れる部屋を増やして対応しています。

母親の病気や,育児放棄など理由は様々ですが、とにかく心の病を抱えているお母さんが増えてきています。全国では、長野市のように国を巻き込んで妊婦さんの心のケアをしている施設もあるそうで、こちらでも参考にしたいそうです。引き取られていく子供たちの半数が里親で、養育里親が多いようでした。担当してくださった職員の方が、全ての子供たちが実親のもとに戻れるようになれればとおっしゃられたのが印象に残っています。


 

23 (1)こちらでは、何かお手伝いしたい方は直接電話で相談することも出来るそうですので、平日にかけてみるのもいいかもしれません。これから地域に広げていける活動をし、地域のお母さんたちのサポートもしたいそうです。

そして施設の方から、「このたびのご支援ありがとうございました。子供たちはすくすく育っています。これからも温かく見守ってください。もし里親に興味がある方は、児童相談所に相談してみて、裾野を広げていただけると光栄です。」温かい雰囲気の係長さんと母性いっぱいの女性職員さんのパワーがこの施設を支えていると感じました。

 

 

 

 

 



最後に、今年も皆さんの代表として美鈴サンタに参加出来たことを心よりお礼申し上げます。
皆さんの思いをきちんと届けられたかどうか不安はありますが、なんとか大役を終えほっとしています。

私事ではありますが、今年縁あって心の里親会に登録しました。
施設の子供たちと文通をして行くのですが、いまの自分にできることでやっていければと思います。
皆様のご多幸をお祈りいたします。

                       札幌スタッフ 上田小織

 



 

若林亜希子(レポート)

23 (6)今回もまた美鈴サンタとして子供たちと関わる体験をさせていただき、感謝しています。多くの支援を頂いて、たくさんの募金が集まって・・・本当に嬉しいですね!!同じ日に各地のスタッフさんが施設を訪問していると思うとすごい!!の一言です。(すいません、他に言葉が浮かばないもので)感動します。美鈴さん、親方の地道な活動の成果がどんどん花開いていますね!!

 

 

 


昨年初めて施設を訪問して、親と暮らせない子供たちがこんなにたくさんいることにショックを覚えました。
何かしなくては!と思いながらも、何も出来ずに1年経ってしまいました。恥ずかしいことです・・・
お手伝いさせていただきありがとうございました!!
 
 
興正学園さんも札幌乳児院さんも大変喜んでいただけて、こちらも嬉しかったです。
興正学園の施設長さんのお話から、施設というと暗い(親と暮らせないかわいそうな子…とか)
イメージをもたれてしまいますが、子供たちは明るく元気に毎日過ごしているということ、
しっかり目標や将来の夢をもっている子が多いですよ・・・とのことでした。


進路もやりたいことがあるから進学を希望するという子どもが増えているそうです。
生活費もかかるので、バイトをして自分で準備しているという話を聞きました。
勉強もして生活も支えていかなくてはならない・・・
今、ますます生きづらいと感じている人たちが多い中、子供たちが頑張っているということを聞くと
胸が熱くなります。



23 (5)本当に自分は甘えて生きてきたな・・・と反省させられます。今回は施設の中を見学させてもらい、子供たちの暮らしをちょっとだけのぞくことができました。お部屋に何人か集まってお絵かきしたり、テレビを見たりゲームをして遊んでいました。
みんな元気に挨拶してくれるのが嬉しかったです。小さい子は、これ作った〜と一生懸命お話してくました。






それだけで、こちらも笑顔になれました。ほんの少しの時間部屋にお邪魔しただけでしたが、元気をもらいました。子供ってすごい力があるな〜と感じましたよ。昔も今もこどもって変わっていないんですよね!


元気な子供たちの様子をみて安心した反面、
親がそばに居て当たり前の年頃の子供たち。本当の心の中はどんなものだろうと想像してしまいます。
どんどん環境や状況が変わって、一番影響を受けているのは子供たち。
子供たちが犠牲になって私たちに教えてくれているんですね。


こどもたちが夢をもって生きているのに、大人たちが今の状況を社会のせいにしていてはいけないですね。
みんなの見本となる生き方をしなくては・・・。
こんな暗い現実を引き寄せているのは大人のわたしたち・・・こどもたちを見習わないとっ!!
いろんな思いがよぎりました。


23 (4)施設で子供たちに寄り添って毎日がんばっている職員の方々、本当にすばらしい方々です。一人の子供を育てるのが大変と思っている親御さんの代わりに、一人の職員さんが4,5人の子供たちと向き合っているのかと思うと、頭が下がります。実際にこどもたちの様子にふれられてよかったです。


施設長さんもお話されていましたが、こどもたちと直にお話したり、遊んだり…心のふれあいが一番必要なのを感じました。
 


札幌乳児院では、ノロウィルスに感染されたこどもさんたちがいるとのことで、お部屋の訪問は出来ませんでした。
ここは新生児の子供が保護されるケースが多いと聞いて驚きました。赤ちゃんって見ているだけで癒される存在。

お母さんの病気治療で短期の預かりのケースもありますが、
産後うつ症状が出て育てられないと入所する子供も多いそうです。
お母さんに抱っこされる間もなく施設に預けられる子が多いことに驚かされます。


だんだんと体制が整ってきたとのことで、地域とも連携して子育てママの支援をしていきたいと
お話されていました。一人で抱え込んで助けを求められない親御さんが増えていると実感させられました。
周りの大人が一緒に子育て出来る環境が求められているとも。
一人でも多くの子がお母さん、お父さんと暮らせる日がくることを願うばかりです。
たくさんの愛情に包まれて、安心できる環境で成長できますように。



23乳児は成長もめまぐるしく、担当の保育士さんのなまりがある話し方を覚えておしゃべりを始めたというのを聞いてほほえましく思いました。一生懸命大人を観察して、言葉も聞いて覚えているんですね。







今年はとくに希望が持てなくなるようなニュースばかりが流れていて、
今の子どもたちってどう思っているのかな・・・と気になっていましたが、子供たちはたくましいです。
今回もまた、いろんなことを子供たちやその子供たちを支えている方々からたくさん教えてもらいました。
この機会を与えてくださり、ありがとうございました!!!

 
                       札幌 若林より

 


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