美鈴サンタ2012'京都
美鈴サンタ京都スタッフレポート 2012年12月23日(日)
訪問先
1)平安徳義会養護園
2)積慶園
3)つばさ園
【京都・平安徳義会養護園】
施設名:児童養護施設 社会福祉法人 平安徳義会養護園
乳児院も運営
現員 73名
住所: 京都市西京区大原野灰方町
沿革: 西暦1890年2月11日
訪問サンタ:檜山サンタ、泉サンタ、木田サンタ、千田サンタ、堀サンタ
阪急桂駅に集合したスタッフ5名は、一番目の訪問施設へと車を走らせます。午前11:00静かな住宅地にある施設は、食堂、管理棟、保育ルーム、生活棟の設備に、中庭・グランドの設けられた明るく落ち着いた佇まいでした。
食堂に集まってくれた、子供達!
指導員岡部さんの説明を聞き、スタッフの紹介にもお行儀よく耳を傾けてくれました。
大きな声の"ありがとう"が胸に響きます。今回始めて訪問する施設です。この子達に又来年会えたら嬉しいな……と思いました。
施設長木塚様のお話
120年前、町医者と呉服問屋によって作られた施設、その頃は貧困救済を目的とされ、その後も個人的な事情、サラ金に追われ子供を連れて行けない、親の精神疾患等の事情で預けられる子供達が多かったとのこと。現在は……親はいるが親と住めない環境の子供たちがほとんどで、児童虐待防止法が出来てからは、そういう環境に置かれた子供たちがほとんどであるとのことです。
しかしながら、中心にいる子供達は虐待を受けているとは思っていない、自分が悪い子だから……と自尊感情がいちじるしく低いのが現実。親のところに戻りたい気持ちも強く、中学になり実際戻った子供たちは、親に対する思いと現実のギャップに、再び親の裏切りを受けた気持ちに陥り非行に走る例も少なくない。
共同生活のなかで小さな子供達のおびえを引き起こす事もある。職員の方の御苦労は、仕事だからと割り切れるものではないと思いました。心がなければ決して向き合えない現実がここにある……と感じました。今は壁が薄い環境にいる子供達の方が救われる。外に声も届かず、施設にも入れずに堪えている子供達も沢山いるはず……ともおっしゃってました。その現状は、美鈴さんからもお聞きしていました。
美鈴さんが毎日伝えて下さる"金の魂語"は、辛さから抜け出せないけれど社会に足を踏み出さなくてはならない子達の心の支えになるのでは……とお伝えしました。
それから、施設で毎日子供達に向き合って下さっているスタッフの皆様にも是非!と思います。今回、子供たちが必要としている品をお届け出来ました事、本当に嬉しく思います。沢山の心ある方の愛をお届けするお役目を経験させて頂き、心から嬉しく思います。有難うございました。
(記入者 堀洋子)
【京都・積慶園】
2つ目に行かせていただいたのは積慶園、
毎年行かせていただいている、今年で4回目になる場所です。
いつも暖かく迎えていただき、アットホームな感じが伝わるいい場所です。
まずは、初めて園長先生の古村正様にお会いすることができ、いつも忙しくしていて会うことができなかったことについて申し訳なかったとの意向を伝えておられました。
そして、美鈴サンタを心待ちにしている子供たちのことを話してくださいました。
その後、30余名の子供たちが待っていてくれる、ふれあいのパーティ会場に。
まずは先生に美鈴サンタ企画からの目録贈呈、プレゼントの紹介、積慶園からの感謝状の授与、男子の中で最高齢になった中学2年生のユウキ君からの「お礼のメッセージ」をいただいた時には胸が熱くなりました。
木田サンタと千田サンタ、そして桧山さんの暖かく見守る姿、堀さんは子供たちと楽しくお話しタイム。
4回目ともなると、覚えていてくれる子供も多く、木田君のお家芸である、「おでこに紙をはさむのをやってという子供」、私、泉には「去年より太ったやろ」と声をかけてもらったりと、楽しい時間は過ぎていきます。
木田さんが子供のサンタの服をプレゼントして、子供サンタと大人サンタ総勢7、8人のサンタのが集まったことで会場は最高潮に盛り上がりました。
不思議なもので、園に入った瞬間にその園の雰囲気がわかるものです。
ここ積慶園で暮らしている子供たちは、他の園で暮らしている子供よりも幸せなのかもしれないと思わせる積慶園でした。
積慶園の子供たち、そして先生方に感謝の1時間でした。
(泉要佑)
【京都・つばさ園】
中学生以上になると、体も大きくなり、施設の部屋が狭くなっていて、今は4人部屋になっているそうです。このつばさ園は、すごく芸術にご縁のある施設で30年以上も和太鼓を通じて、地域の方との交流があるそうです。他にもブレイクダンスやピアノ、バイオリンなどの、たくさんの親切なボランティアの方が教えてくれるとのことです、やっぱり音楽に触れると、とても楽しくいい感じで、将来的にはプロになれる子がいたら嬉しいと話しておられました。
美鈴サンタ企画で寄贈した洗濯機は、古いものがちょうど潰れていたらしく、大変に喜んでおられました。
小さい園児は人なつこく、何回も二人のサンタに抱っこしてもらい、手繋いでもらいとても楽しそうでした。毎年皆様の善意を届けていますが、子供達の無邪気な笑顔を見ると本当に良かったなと思います。1年に一回のことですが、全力で努めさせて頂きました。京都チームの皆さんもお疲れ様でした、来年はトナカイも参加させて頑張りましょう!!
(桧山政宏)
木田サンタ感想
今回4度目、今年も3施設を訪問させて頂きました。
今日も園長様や職員様のお話を頂き、いつもの様にいろいろ考えさせられました。
特に思春期の子達が、持って行き様の無いストレスが暴力となり、施設の職員さんに
向けられる事、本当は両親が受け止めなくてはいけないのに、本当に頭が下がる思いです。
平安徳義会養護園の子達とは挨拶程度で触れ合え無くて少し残念でした。
来年行ける機会があれば、いろいろ話してみたいな〜とても感じの良い施設でした。
つばさ園の子達は小さい子達に熱烈歓迎頂き、抱っこの連発でフーフー。
ちょっと、やんちゃ系の子に「サンタ大変やな〜」と言われたので、「お前ら手伝ってくれ〜」と
返したら、「そんなんオッサンの仕事やんけ〜」と切替し。
くそ〜来年は絶対、奴らにサンタの格好させてやる〜(笑)ちょっとヤンキーのサンタ?面白そう。
積慶園の悪ガキ共、今年も元気な姿を見せてくれてありがとう。
乳児院の子達に手作りの感謝メダルを頂きありがとう。
今年も沢山のお菓子を提供頂いた、株式会社あわしま堂の皆様ありがとうございました。
最後に今年もサンタ企画が無事終了し、関係者の皆様方、本当にありがとうございました。
子供達に本当の幸せが来ます様に。
千田サンタ感想
今回で4回目を迎える美鈴サンタに今年も参加させて頂きました。
昨年お邪魔した積慶園さんと、今年は新たに平安徳義会養護園さん、つばさ園さんの三カ所です。
全体を通して今年は本当に多くの子供達とふれ合うことができ、とても嬉しかったのですが、
やはり愛情が足りていないと痛感させられました。
特に、最後にお邪魔した、つばさ園さんの幼児さんは、最初から最後まで代わる代わる誰かを
抱っこしたままで、帰り道では腕が上がらない状態になるほどでした。
くったくのない笑顔でスキンシップを求めてくる子供達は、本当に可愛いくて、こちらが
元気を貰った気がします。中には僕に向かって、お父さんと呼ぶ子供さんもいたので、
嬉しい反面、ショックでした。帰り際には職員さんと一緒に最後まで二人の女の子が、
ずっと手を振って見送ってくれましたが、もう胸が締め付けられるような思いでした。
寂しさが体から溢れているのがハッキリと分かりました。
何も出来ない自分が情けなくもなりました。
こういった状況を少しでもなくすためには、ご両親を含め、僕たち一人一人の大人が
魂のレベルをあげていくしかないのだと思います。
それを実現していくには、美鈴師匠の教えを広めていく事だとも思います。
毎回参加するごとに、問題の根深さをまざまざと見せつけられるような気がしました。
また少しの間でも子供達ふれ合うのは大変なのに、毎日、子供さん達とふれ合っている
職員さんには本当に頭が下がる思いです。頑張って下さいとしか言えないのですが、
今後とも活動を通して、微力ながらご協力出来ればとも思います。
美鈴サンタ2012'
【京都・平安徳義会】からお礼のお便りが届きましたので画像を追加掲載いたします。
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