美鈴サンタ2018'札幌
美鈴サンタ札幌スタッフレポート 2018年12月25日(火)
訪問先
1) 興正学園 13時30分〜
2) 札幌乳児院 15時30分〜
訪問者 種市 眞澄、 十亀 奈緒美
【札幌・興正学園】
施設名:興正学園
社会福祉法人 常徳会
児童養護施設
地域小規模児童養護施設、分園型小規模グループケアホーム 4か所
住所:札幌市北区新琴似4条9丁目1番1号
館内はいつも通り”良いもの””本物”にあふれ、とても温かい雰囲気でした。子供たちを大切に思う施設長をはじめとする職員の方々の気持ちを感じました。
1階の角にある図書室は窓が大きく明るい雰囲気で、子供たちだけではなく地域の方々もよくいらっしゃっているそうです。
以前の美鈴サンタプレゼントの本が並んでいるのを見るのも嬉しい事です。
この日、小学校は終業式だったので子供たちが次々に帰ってきて、元気に挨拶をしてくれました。
昨日サンタさんにもらったプレゼントを見せてくれる子や宿題をすぐに始める子もいましたが、皆ウキウキしています。それは夕方からクリスマスパーティーが有るからです!
そんな準備に忙しい中、お話を伺わせていただきありがとうございました。
素敵なクリスマスパーティーを楽しんでください。メリークリスマス!
−−新しい取り組みについて−−
11月15日(木)カフェをオープンしました。
高校卒業後、社会に出る準備をするための場として、そしてその他色々な役目を担っているお店です。
とてもセンスの良い店内と、おいしそうなサンドイッチが魅力的です!
皆さん是非訪れてみてください。
お正月はお休みですが、1月8日(火)からやっています。私も訪れてみようと思っています。楽しみにしています。
お店の名前:ひらら
住所:札幌市豊平区平岸2条11丁目5−8
営業時間:11時〜15時
電話:011-826-3171
−−胆振東部地震の時の事とプレゼント−−
9月6日深夜3時頃に突然激しい揺れに襲われました。すぐに職員の方が見回って怖がる子どもたちに声をかけていると、程なく停電になりました。この時北海道全域が停電になり信号も消えていました。
心配した当直ではない職員も数名駆けつけ、皆で励ましあいながら朝を待ちました。怖がっている小さな子に大きな子が声をかけて安心させる姿があったそうです。
夜が明けると、施設を建設した業者の方が心配されて自家発電機を持ってきてくださったそうです。子供たちが家族に連絡するためスマホを充電したり、トイレの明かりを点けるために使いました。
懐中電灯を持ちトイレに行った時と違い、子供たちは少し安心していたようです。
4か所有るグループホームの子供たちは園長先生が住むグループホームに集まり、土鍋でご飯を炊き過ごしました。二日目は少し落ち着き、暗闇で星空を眺めたり、寄り集まって本を読んだりしました。
電気が復旧して皆が自分のホームに戻ってから、普段通りの生活をできる事がどれだけ有難い事かと感じたそうです。
このような経験をして、改めて防災の備えが不十分だったと感じ、自家発電機やソーラー発電の蓄電器をそろえようと思ったそうです。
そんな時美鈴サンタのプレゼントのお話をいただいたき、これをと思ったそうです。そして、いつも感謝していますという言葉をいただきました。
その時々に、子供たちに揃えてあげたい物を贈っていただけるのはとても有難いと、いつもおっしゃっていただいています。いつも全国の皆さんの気持ちが生かされている事に喜びを感じています。
今回は高価なものなので、補助という形になるようですが、少しでも協力させていただけて嬉しいです。子供たちが安心して過ごせるようになる事を願っています。
−−訪問を終えて−−
今年も、美鈴サンタスタッフとして札幌乳児院と興正学園を訪問させていただき、全国の皆様のお気持ちをお届できた事を、感謝しています。
ありがとうございます。
職員の方々が、子供たちの将来のことを親身なって考えて日々過ごしている事がひしひしと伝わって来ました。
こんな温かい環境で過ごした子供たちは、必ず幸せになると思います。皆をいつでも、ずぅっと応援しています。皆は、私たちの宝物ですから!
追伸
今回の地震では、私も色々な事を感じました。備えているつもりでも足りない所が沢山有りました。一つ一つ見直して何が起こっても慌てずに助け合って乗り切れるように物の備えと心構えをしなければと思っています。
お伝えしたいことが上手く書けませんでしたが、未熟な文章を最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様のご多幸を、お祈りいたします。
種市眞澄 記
【札幌・札幌乳児院】
施設名 札幌乳児院
社会福祉法人 北翔会
ご担当者 荻野施設長、吉見課長
住所 札幌市白石区川北2254番地1
そして、札幌乳児院の開設が2009年3月なので9年が過ぎ、美鈴サンタが10年目になりほぼ同じなんですねとみんなで顔を見合わせ、顔がほっこりする雰囲気からお話を伺うことができました。
今年もお時間を作って下さったのは養育課長の吉見さんでした。
この時期になると美鈴サンタのプレゼントリストを私たち職員で決めるのも楽しみなんですよと話してくれました。
そして、吉見課長さんが一番最初に話して下さったのは、今年は乳児院の施設案内の冊子を改訂したので見てくださいと手渡ししてくれたので、その場で中を見ると一階にある子どもたちが集まれる広いスペースのプレイルームが目に入りました。
そこには、今まで美鈴サンタでプレゼントさせて頂いたやわらかい素材の滑り台やカメさんの遊具など様々なプレゼントが載っていて、嬉しさと同時に改めて10年続いている美鈴サンタの素晴らしさを実感しました。
北海道は地震も災害も滅多になく安全と言われてきましたが、9月6日震度7の胆振東部地震があり、数分後には北海道全域がブラックアウトになる初めての体験。
その時、子どもたちは不安がらず大丈夫でしたか?と伺うと、すやすや寝ていて泣いたりする子も居なかったのを聞いて安心しました。
隣接しているあゆみの園は医療型障害児入所施設なので、酸素吸入器を必要としている子どもたちが入所している為、非常用電源が常備されていたので、乳児院では全てが停電になる事もなく不安な夜を過ごすことはなかったようです。
2018年度、厚生労働省は里親制度を広めていく動きがあり児童相談所の職員さんが地域の行政を通じて、たくさんの方の理解を深めようとし活動をしています。
しかし、まだ里親制度を知らない方、理解をしていても距離を置く方がいる中、里親、特別養子縁組に理解をして所定の研修を受けて登録して下さる30〜40代のご夫婦が増えてきてる話を聞いて嬉しくなりました。
実は私も美鈴サンタに参加したのをきっかけに里親制度を知り、5年前に登録をさせて頂きました。5年の中で可愛い子どもさんとの出会いもあり今は楽しい思い出になっています。
今後も虐待やネグレストの子どもたちが行き先に困らず、施設ではなく家庭に近い環境で過ごせるように里親さんが増えていく事を願っています。
昨年は乳児院が感染症で蔓延していたので施設内の見学はできなかったのですが、今年は元気いっぱいの子どもたちに会うことができました。
ちょうど夕方で子供たちの好きなテレビが入っていて テレビに見入っていましたが職員さんたちと話しているうちに、私たちに興味を持ってくれて、オモチャを持ってきて、一言、二言に可愛いジェスチャーを添えて、そろぞれのお気に入りのオモチャを見せてくれました。
最後に、今年も美鈴サンタ企画が10年目を迎えることができたのは全国にいらっしゃる皆様のお陰です。今年も子どもたちに愛溢れる思いが伝わるたくさんのメッセージをありがとうございました。
美鈴さんと同じく子どもたちを思って下さる方々が、全国にたくさんいて下さる事を改めて感じた今年の訪問でした。皆様の愛を、施設で過ごしている子どもたちに届ける橋渡しをさせて頂けた事に、心から感謝をしています。
全国の美鈴サンタに参加して下さった皆さま、美鈴サンタレポートを読んで下さった皆さま、本当にありがとうございます。
全国の皆さまにも心温まる幸せな出来事がたくさんたくさん、ふり注ぎますように…。
十亀奈緒美 記
札幌乳児院さんから、美鈴サンタ2018'の感謝状が届きました。(2019.2.9)
ありがとうございます。
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