【美鈴サンタ2012'東京】
美鈴サンタ東京スタッフレポート 2012年12月23日(日)
訪問先
1)愛児の家
2)聖友乳児院 13時40分〜
参加
【東京・愛児の家】
訪問施設: 愛児の家
訪問者 : 堆,若鍋,村中
今年も東京都中野区内にあります「愛児の家」を訪問させていただきました。奇しくも今回で3回目の訪問となりました。「愛児の家」は児童福祉法に基づく児童養護施設で、比較的閑静な住宅街の一角にある施設です。昨年までは好々爺の(?)理事長兼園長の神戸澄雄氏に応対いただきましたが、現在、神戸氏は理事長職に専念されており、今年は新しく園長に就任された石綿徳太郎氏に応対いただきました。
「愛児の家」は終戦間もない昭和20年11月1日に、戦災孤児の救護活動のために私財の一切を投げ出して、故石綿さたよ氏(施設の中では当時も今も“マ マ”と呼ばれています。)が設立された孤児救護施設から始まり、現在は、育児放棄や児童虐待等の家庭環境に恵まれない境遇にある子供達を養護・育成してい る施設です。施設は定員一杯の36名の子供と25名の職員の方々により運営されています。園長の石綿氏は“ママ”のお孫さんとのことで、今回は児童養護施 設等における現状等について、ご多忙のところいろいろとご丁寧にお話いただきました。
3回目の訪問の愛児の家ですが、石綿園長にお会いするのは初めてでしたので、美鈴サンタ企画の活動の説明と全国のみなさんに頂いたコメントをお渡しました。石綿園長からは感謝の言葉をいただきました。ずっと以前からDVDプレイヤーが欲しかったそうですが中々購入できずにいたため、とても喜ばれていました。お渡ししましたDVDプレイヤーは各部屋(14部屋)に置かれるそうです。
今回、昼ごはんに招かれ子供達と食事をさせていただきました。可愛らしい食堂にはいると石綿園長よりDVDプレイヤー寄付のことが伝えられました。子供達のキラキラした目と大きな声で「ありがとうございます!」が心に響きました。子供達がこれで少しでも楽しい時間を過ごしてくれれば嬉しいと思いました。
ご馳走になったお昼ごはんのメニューはチャーハンでした、お米がパラパラしていて美味しいなぁ〜♪と思っていたら、なんとこちらを卒園された方が勤めていた中華店をやめて働いているそうで、本格的な味のチャーハンでした。この園が実家としての役目を作るために職員一同が子供達の20年後、30年後を考えて子供達との信頼関係を築きながら付き合っていることが感じられました(職員の勤務年数が長いことも愛児の家の特徴でもあるのです)。
愛児の家では、会議を行う際は事務の方や食堂の方も一緒に先生方と子供達のことを話し合うそうです。子供達は色々な角度から大人に見守られていることが食事を通して感じることができました。働いている先生達は大変な努力をされていることと思いますがその努力が愛児の家の子供達の落ち着いた態度に出ているように現れているように感じました。
今回の訪問では、寄り添うことの大切さを肌で感じました。
ちゃんと寄り添っているとそこから和が広がって大きな輪となり子供達を包んでいる、
そのように思いました。
このような経験ができたこと、美鈴さんを支えている全国の支援をしてくださった皆さんに
深くお礼を致します、ありがとうございました。
【東京・聖友乳児院】
東京2件目 13:40〜
訪問施設: 聖友乳児院
訪問者 : 堆,若鍋
東京都杉並区にある聖友乳児院は阿佐ヶ谷の駅からほど近く、素敵な並木道に囲まれた商店街のすぐ近くにありました。 こちらは、一昨年の2010年に一度訪問させていただいた乳児院でしたが、今回私たちを出迎えて下さった方は、現場の保育士さんで、もも組を担当されている佐野先生でした。先生は、お会いした瞬間にこちらが癒されてしまうような、とても優しい笑顔で私たちを迎えてくだり、今回、贈らせていただいたベビーカーにも「新しいベビーカー、とってもうれしいです!、お散歩楽しみです!」と、とても喜んでくださいました。
聖友乳児院には、ももぐみさんといちごぐみさんがあり、0歳から3歳の乳幼児40名をお預かりされているとのこと。乳児院は東京に10か所で、他県に比べると数が多いとのことですが、聖友乳児院は、ほとんど定員いっぱいの状況とのことでした。
一番小さい赤ちゃんは、生まれて一週間で病院から直接こちらに来るとのこと。赤ちゃんたちは、お母さんの病気や、虐待など、いろいろな事情で入所してくるとのことですが、3歳を過ぎると乳児院を出るということで、その間、児童相談所と乳児院職員の皆さんが連携し、里親さんが引き取られるまでの支援もされていらっしゃいました。
そして、家族のところに戻ることのできる子どももいて、先生たち職員のみなさんは、ご家族が引き取ることが可能になるまで、子どもと親との絆を大切につなぐ気持ちにあふれていました。引き取れるようになるまでに、ある程度の歳月が必要な場合も多く、その間先生方は、親子の絆を「つないでつないで切れないように」と気持ちを込めて取り組んでおられることが、言葉の端はしから伝わってきました。
また、感染症などの病気にかかる子がいると、他の子どもたちとは別のお部屋に移さなければならないので、その子のために、お休み返上で看病にあたるなど、職員の方の大変さに頭の下がる思いでした。
しかし、先生からは大変だという言葉は一切なく、逆に「ボランティアの方が大勢登録してくれていて、子どもたちがたくさん抱っこしてもらえたり、遊んでもらえるので本当に助かっています。」と、地域の方からの支援に何度も感謝されておられました。
担当の養育者さんがいらっしゃり、さらに、ももぐみさんといちごぐみさんのチームワークがあり、いろいろな年齢のボランティアさんもいて、子どもたちにとってはとても家庭的な雰囲気。そして、相談や心理の専門のスタッフさんもいらっしゃり、職員のみなさんは、子どもの養育だけではなく、本当に親子関係を大切にしておられ、家族支援を常に考えておられることが伝わってきました。
今回、聖友乳児院を訪問させていただき、先生方が一人一人の子どもたちと、様々な事情の親御さんたちに、心から寄り添って日々を頑張られていることを実感し、地域社会や私たち一人一人が、より一層現状の理解を深め、このような素晴らしい施設に心寄り添っていく必要があると感じました。終始愛情あふれる笑顔の佐野先生と、聖友乳児院の職員の皆さまに心から感謝の訪問でした。
「最後に、今回も心温かいご寄附をお送りくださいました全国の皆様に深く感謝申し上げます。
美鈴先生の講演会が休止していたにも関わらず、今年もたくさんの寄付が集まり、多くの方々と
美鈴先生が伝えている真理の絆で繋がっていることを実感し、本当にうれしく、ありがたく、感謝の
思いでいっぱいでした。
私は、美鈴サンタ企画をとおし、人と人とが寄り添い支えあい、生きていくことの素晴らしさ、大切さを
体感するというプレゼントをもらいました。
今年も、このような素晴らしい機会を与えてくださった、美鈴先生、親方!、そしてご寄附をくださった
全国のみなさま、本当にありがとうございました。」
(村中直樹)
美鈴サンタとのご縁により、私が児童養護施設を訪問させていただく機会は今回で4回目となりましたが、
全国の皆様から温かい気持ちとともにいただいた寄付を持って施設に伺う際は、いつも「この私には本当に
何ができるのであろうか」という疑問と不安とともに施設を訪ねているというのが本音です。
また、元々はどちらかというと子供が苦手(苦笑?)なところもあるがゆえとも言えます。しかしながら、
緊張とともにいざ実際に施設の子供達にお会いすると、その素直で純真な瞳を輝かせる子供達に、
逆に癒されるような気がします。とても不思議なものです。親からの虐待や育児放棄などにより、
私には計り知れない苦難苦悩を小さい時から経験してきているにもかかわらず、無邪気に戯れる
その子供達の姿に、今現在、私が享受している幸せに如何に感謝が足りないか反省一入です・・・。
今回、施設にお渡ししました品については、施設の石綿園長先生もとても喜ばれており、
寄付をいただいた全国の皆様に感謝のお言葉もいただきました。施設運営における資金経費などの
面においても厳しい面が多々あるだけに、子供達からの要望にもなかなか応えることができないとのこと。
それゆえに、このように本当に必要としている時に必要なものをいただけることは、本当にありがたいとの
ことでした。
「愛児の家」の場合、比較的に地域社会との交流や連携があるようですが、“施設”という名の一括りで、
子供達に対する一種の偏見はまだまだあるようです。それを少しでも解消するためには広く施設の実態や
実情を広く地域社会・世間に知らしめて行く地道な活動が不可欠であり、いわばこの美鈴サンタという活動も
その一端を担う大切な活動の一つであることを、今さらながらにあらためて強く感じ思ったところです。
このたびの施設訪問にあたりまして、今回もこの私にこのような素晴らしい機会をお与えいだきましたことに
深く感謝するとともに、石綿園長先生をはじめとする関係各位並びに美鈴サンタ2012にご協賛いただきました
全国の皆様にあらためて厚くお礼申し上げます。
(若鍋)
今回も美鈴サンタ企画で東京都内の二つの施設を訪問させていただき、とても多くのことを、学ばせて
いただきました。「聖友乳児院」では、たくさんの赤ちゃんや小さい子どもたちに、本当に優しく笑顔で接する
先生にお会いして、たくさんの愛情を感じました。
また、「愛児の家」では、勤務時間を子どもの生活に寄り添ったものにした取り組みや、石綿園長の
日々深く広く子どもたちのことを考え毎日を送っているご様子に感銘を受けました。子どもたちの人生に寄り添い、
子どもたちの帰る家としての、正に愛児の家でした。
両施設の職員の皆さんは、人と人とが寄り添い、理解し受け入れながら暮らしていく大切さを感じさせてくれました。
リーダーで頑張ってくれた堆さん、大切な用事の前に来てくれた村中さん、ありがとうございました。
そして、美鈴先生、親方!、何より全国のご寄付をくださった皆様に今年も本当に感謝感謝です。
ありがとうございました。
(堆智子)
2つの施設に訪問し、学びをいただきありがとうございます。
愛児の家での子供達には大人として振る舞い教えることの大切さや、子供たちに寄り添う心構えを
肌で感じることができたことは私の宝物です。そして聖友乳児院では、先生の子供に対する愛情や
眼差し、笑顔は、こちらが癒される思いをしました。
両施設においては共通して「寄り添う」「見守る」「受け入れる」ことが如何に大事かを見せていただいた
ように思いました。「寄り添う」「見守る」「受け入れる」ことを勤務時間中に実践している先生方には
深く頭が下がります。
自分に置き換えてみると、恥ずかしくなりました(汗)。まだまだ自分にできることがありそうです。
全国の支援をしていただいた方々の想いを伝えることをちゃんと出来るか不安で前日は緊張で
眠れずに参加しました。 村中さん、若鍋さんの協力がなければ自分一人では全国のサンタの想いを
伝えることは出来ませんでした。ありがとうございました。
美鈴さん、親方、このような機会をありがとうございます。何よりも全国の皆様の支援のおかげです!
ありがとうございます。
美鈴サンタ2012'
【東京・聖友乳児院】からお礼のお便りが届きましたので画像を追加掲載いたします。
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