美鈴サンタ2017'札幌
美鈴サンタ札幌スタッフレポート 2017年12月22日(金)
訪問先
1)札幌乳児院 14:00〜
2)興正学園 16:00〜
訪問者:上田小織、種市眞澄、十亀奈緒美
【札幌・札幌乳児院】
施設名:札幌乳児院
社会福祉法人 北翔会
ご担当者:萩野院長、吉見課長
住所:札幌市白石区川北2254番地1
私たちは、今をいきる子どもたちの尊い命を守り、人権を尊重し、子どもの将来を見据えた育ちを保護者、里親とともに支援します。
素晴らしい理念をもつ施設に今年も訪問させていただく事ができました。 今年は新しい職員さん、退職した職員さんなどの異動があり 担当してくださったのはずっと現場にいて施設内の子供たちや保護者と関わりを持っている家庭支援専門員相談課長 吉見課長さんでした。 応接室に案内して頂き 第一声の質問は9年目を迎えた美鈴サンタですが施設にとってどのような存在ですか?から始まりました。
最初に昨年のプレゼントリストを見せてもらいました。
ままごとごっこができる赤ちゃんのぬいぐるみ、お料理する真似ができるお野菜セット、つみきなど小さい玩具が10種類近く購入できて年齢別の各部屋の子どもたちが喜んで遊んでるようです。
吉見課長さんは毎年この時期になると職員、子供たちとプレゼントされた玩具をみんなでお披露目するのが楽しみなんです。と話してくれました。
そして、行政では購入する玩具や金額に必要性があるんですか?など制限がありますが、美鈴サンタではある程度許される玩具もあり助かっていますと言って頂けました。
それを聞いた私たちは嬉しくなり顔を見合わせて嬉しさが押さえきれない程でした。
ここにくる子どもたちは色んな事情を抱えてます。
愛着がなかったり、ネグレストだったり虐待だったり…どんな事をされてもお母さんの事は大好きです。
そのお母さんと少しの間離れなくてはならなくなったときに職員さんに試し行動があったりしますが子供もお母さんから離され、次々と違う人が来て、知らない大人たちに囲まれての生活はもちろん不安ですよね。
お話を続けているうちに今年は40人定員のところ29人の預かりなんですとの事。
理由は行政が夏ごろから施設よりも家族生活に慣れるように里親に委託をする割合を増やしたのと定員の枠に余裕があることで地域のお母さんたちがショートスティを利用してもらえるようにしたいと話してくださいました。
初めての子育ては思うようにいかなかったり、近くに身内がいなかったり、相談する人が居なくて無理して頑張ったり、一人で抱え込まないでいつでも気軽に施設に連絡をして相談したりショートスティサービスを利用してほしいそうです。
地域性もありますが札幌は里親登録数は多い方なので研修を受けて登録してくれている方に感謝をしていますと仰ってました。
皆さんにショートスティや乳児院のサービスなどが広まりお母さん自身も楽しい子育てができる環境になるといいなぁ〜と感じました。
今年もみなさまがたくさんの温かい募金をして下さったお陰で美鈴サンタを通じて、施設の子供たちにプレゼントをお届けすることができました。
本当にみなさまに感謝をしています。
耳にしたくないニュースが多い中、全国には美鈴さんと同じ気持ちのたくさんの愛ある方たちがいることを実感させて頂きました。
会ったこどもたちはキラキラした澄んだ瞳でプレゼントを喜んでいました。
参加させて頂きありがとうございました。
みなさまにも幸せな出来事のプレゼントがたくさんたくさんふり注ぎますように…。
十亀奈緒美 記
【札幌・興正学園】
施設名:興正学園
社会福祉法人 常徳会
児童養護施設
地域小規模児童養護施設、分園型小規模グループケアホーム 4か所
住所:札幌市北区新琴似4条9丁目1番1号
今年も、種市さん、十亀さんと3人で興正学園を訪れました。
昨年、新しく建て替えられた興正学園も9回目の訪問です。
エントランス正面に飾られた、美しい生花のフラワーアレンジが私たちを迎えてくれました。
お忙しい中、対応してくださった秦施設長に皆様からのメッセージをお渡しし、 池内事務長と共にお話を伺いました。
まずは、昨年プレゼントした本について。
職業を紹介するシリーズ本や、絵本などたくさんの本をプレゼントしたのですが、 一番喜んでいたのは図書館の先生だったそうです。それらの本は、それぞれのジャンルごとに分けられて、手作りの紹介文がついた本棚に綺麗に並べられていました。
この図書館は、施設の子どもたちだけではなく地域の方々にも開放されており、 絵画の作品集や心理学の本などもありました。幅広い分野の本に触れ、子どもたちの知的探求心が育っていくと嬉しいですね。
そして今年のプレゼントはというと、ノートパソコン4台を希望され、今日、届いたところでした。
高校生になると学校の授業でもパソコンを使うことがあり、今までは職員のお下がりを使っていて新しい物が欲しかったようです。
これで、各部屋ごとに一台置かれるようになり、部屋のみんなで使えることになるでしょう。
興正学園にとって『美鈴サンタ』とはどのような存在ですか?と尋ねてみました。 「毎年、この時期になると期待してしまいます(笑)。正直、ギリギリのところで経営して いる施設にとって、【継続】して支援をしていただけることは本当に嬉しく、さらに 使途を自由に決められることは有り難い限りです」と喜んでいただいているのが伝わってきました。
興正学園では、「今、子どもたちに必要なもの」をリクエストしているそうで、その年によっては家電であったり、楽器だったりしますが、この美鈴サンタがあったから買えたとおっしゃいます。
「施設だからこそ良いものを使わせたい。良い生活水準というものを体験させたい。それにより、少しでも上を目指したり、夢を持って生きることが出来る強さを持って欲しい」と秦施設長がおっしゃったことが心に残りました。
また、興正学園には素敵な絵が多く飾られています。それには、良いものに触れ、感性を磨いてほしいという願いも込められています。
いつか、美鈴サンタステッカーを貼った絵が飾られる日が来るかもしれません。そういった生活必需品ではないけれど、生活の質を高めるものをプレゼントできるのが美鈴サンタなのかもしれません。
最後に、皆様にとって児童養護施設とはどのようなイメージでしょうか?
恐らく、よくわからない閉鎖的なイメージをお持ちの方が多いかと思われます。 以前の私はそうでした・・・。
しかし、この興正学園は地域との関わりを大切にする開放的な施設を目指し、実践しています。
興正学園の行事の一つとして、興正フェスタという学園祭がありますが、地域の有名店が腕によりをかけた自慢の一品を持ち寄って出店し、その数24店舗にもなるまでに。 ハンバーガーやラーメン、カレーにステーキなど多くのお店が行列を作り、地域の皆様にとっては毎年恒例の大きなお祭りとして定着しているそうです。昨年は1000人以上のお客様と子どもたちが一つになって、盛り上がるイベントになりました。
もう一つは、札幌の大きなお祭りのひとつであるよさこいソーラン祭りで、札幌屈指の強豪チーム【新琴似天舞龍神】との関わりです。
20数年前に、練習会場を探していた天舞の方に体育館を使ってもらったのが縁で交流が始まり、今では多くの子どもたちがメンバーとして参加しています。毎年、ファイナルステージ進出の常連となっているチームでメンバーとなり、ステージ上で踊っている興正学園の子どもたちはどれほど誇らしいことでしょう。
このように、興正学園の活動に地域の皆様が共鳴し、協賛し、共に活動を作り上げていく姿に閉鎖的なイメージを感じることはありません。
その興正学園と縁があって9年続いてきた美鈴サンタ。
この活動がより多くの方に広まり、より多くの子どもたちを笑顔にできるようこれからも応援していきたいと思います。
一人で美鈴サンタを応援してくださっている方々。皆様の想いは施設にちゃんと届き 子どもたちの笑顔に繋がっています。
美鈴さん、美鈴さんを応援する皆様のお陰で今年も訪問させていただいたこと、心よりお礼申し上げます。
『美鈴サンタ訪問の感想』
美鈴サンタの活動が一年一年と積み重なり、気が付けば9年目となりました。
初めて施設を訪れた時に小1だった子どもたちが、中学を卒業するほどの年月が過ぎたということです。
未だに、子どもたちへの虐待やいじめなどのニュースに心を痛めることが多いですが、 全国で子ども食堂が盛んに広まり、地域で子どもたちを見守る大人が増えているのは 嬉しい限りです。
美鈴サンタを続けることで、私の周りでも寄付をしてくれる人が出てきました。やはり継続は力なりですね。
これが信頼に繋がり、人に伝わるようになる・・・。身が引き締まる思いです。
今年、私自身も一つの活動から別の新たな活動が始まっていくようになりました。
これからも慢心することなく、地道に活動を続けて参りたいと思います。
全国の皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
ありがとうございました。
上田小織 記
今年も、美鈴サンタに寄せてくださった皆様の愛を、お届けするお手伝いが出来る事に感謝します。
札幌乳児院では、ホールに美鈴サンタコーナーを作ってくださっています。そこにプレゼントの品が増えていくのを見るのがいつも楽しみです。昨年から準備をしていたホールと廊下の間の仕切りが完成していました。小さな子が安心してサンタコーナーで遊べるようになったと聞き、ちょっと特別感が有り良い感じだなぁと思いました。おもちゃの乗用車は、廊下側に納められています。大きな子たちは、そこをビュンビュン走っているとの事でした。ちょうどお昼寝の時間でしたので、遊ぶ姿は見られませんでしたが、その姿を想像するだけで思わずニッコリしてしまいました。
興正学園では、玄関に入ったら見事なバラの生け花が目に飛び込んできました。素敵でした。子供たちに本物に触れさせようという想いがあるとの事でした。10日ごとに生け替える花や、本物の絵画を飾り、生活の中で使う物も上質な物を揃えていると聞きました。子供たちの心も豊かになりますね。子供たちの部屋に入ったときに、まるで友人の家に遊びに来ているような気持ちになりました。
職員の方が子供たちの話をしてくださるとき、嬉しそうに語ってる様子を見て、我が子のように育てているのだなぁと思いました。
札幌乳児院の方たちも、興正学園の方たちも、美鈴サンタの思いをまっすぐに受け止めてくださり、子供たちのためにどんな物が良いか考え、素敵な品々を決めてくださっています。
本当に良かったなぁと思います。
全国の子供たちへ。
全国の沢山の人たちが皆を応援しています!直接伝えられないけど、いつも応援しています!皆が勇気が有って、強い心を持っているって知っています!
希望に満ちた未来が待っていますね!ファイト!
種市眞澄 記
興正学園さんから、美鈴サンタ2017'の感謝状が届きました。(2017.12.26)
ありがとうございます。
札幌乳児院さんから、美鈴サンタ2017'の感謝状が届きました。(2018.03.03)
ありがとうございます。
前のページ 美鈴サンタ2017 |
コンテンツのトップ |
次のページ 美鈴サンタ2017'東京 |