美鈴サンタ2016'名古屋
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【美鈴サンタ2016'名古屋】

美鈴サンタ名古屋スタッフレポート
訪問先 2016年12月25日(日)
1)衆善会乳児院 11:00訪問

2)慈友学園 13:00訪問
訪問者 : 河辺祐治、河辺登記子

♪ 全国の皆様から寄せられた善意の気持ちを精一杯届けさせていただきました ♪



【名古屋・衆善会乳児院
訪問施設: 社会福祉法人 衆善会 衆善会乳児院
所在地: 愛知県名古屋市中区新栄3-33-11
訪問時間: 12月25日 11:00


衆善会1ビルに囲まれた名古屋市内の中心部にあり、敷地には衆善会保育園も併設されています。

今年で6回目の訪問になります。

今回は、昨年就任された鬼頭院長さんが温かくお出迎えをしてくださり、お話を聞くことが出来ました。


衆善会2
私たちが到着した時、ちょうど乳母車に乗って先生とお散歩から帰った子供に会いました。やっとご挨拶ができるようになった頃の3人組です。暖かそうなニット帽をかぶり、靴を脱いだ瞬間に目が合い、「こんにちは」とかわいらしく頭ペコリとしてくれました。

子供たちと一緒に階段を上り、鬼頭院長は慌ただしく応接室に入って来られ「いま胃腸風邪が蔓延しているもので施設の案内ができずにすみません」と説明がありました。


衆善会3衆善会乳児院は、0歳から2歳までの幼児さん定員50人の施設です。
現在、のべ職員50人、調理スタッフさんを含め常時22〜23人の職員で子供さんを預かっています。

この時期、胃腸風邪など1人がかかるとアットいう間に広がってしまい、全員ひと通りまわらないと収束しないかもしれませんねとおっしゃっていました。どおりでお散歩に出ていた人数も少ないはずですね。早く暖かい春が来てほしいなぁ。

昨年の美鈴サンタ企画では、ご希望のお品として、滅菌する医療機器をプレゼントさせていただきましたが、今年は床に敷くマットと乳母車をプレゼントさせていただく予定です。


衆善会4床に敷くマットは厚さ1.5センチ程あり、よちよち歩きの幼児さんが転んでもケガがおきないように、また細かなギザギザの凹凸がついているので、乳児さんが寝転んでいる時に窒息しないような万能なマットだということです。


衆善会5乳母車は、籐でできた特注の品です。
2013年の美鈴サンタ企画でプレゼントしたこともあります。

先生が、4〜5人を一度に乗せてお散歩に出かけるので、通常の家庭で使われるベビーカーよりも車輪の軸に負担がかかり、消耗が早いのが悩みだそうです。

乳幼児といえども、5人乗れば先生の腕にかかる力は相当なようで、どうしてもカーブなど無理な負荷がかっかってしまうとのことです。昨年の医療機器は、かなりの年代物で、壊れてしまうとメーカーさんに部品もなく必要に迫られ希望したそうですが、今年は鬼頭院長の希望で、どうしても子供たちが直接触れ合えるものにしたかったとおっしゃっておりました。


風邪にも負けず、寒さにも負けず、いっぱいお散歩いってね〜。




【名古屋・
慈友学園】 
訪問施設: 公益財団法人 慈友会 児童福祉施設 慈友学園
所在地: 愛知県名古屋市東区筒井1-8-27
訪問時間: 12月25日 13:00

   


慈友学園1  最今年で7年目のお付き合いとなります慈友学園さんです。こちらは、東海学園という男子校の流れをくんでいる為、入所児童が男児のみという珍しい児童養護施設となっています。

敷地は官公庁に囲まれ、居住スペースは平屋造りのこじんまりした施設です。


慈友学園2門を入る時にバケツと新聞紙とビニール袋をもった職員さんがちょうど子供を車に乗せるところでした。この3点セット!!まさかこちらの施設も?!と思ったら、やはり胃腸風邪で2人ダウン中だそうです。

そして今年も岡田幸仁施設長が、温かく出迎えてくださいました。
施設の現状もお伺いすることができました。資料を何点か用意してくださり、毎回話し合いの時間をきちんと設けてくださり、とてもありがたく思います。


慈友学園3昨年の訪問時、おおまかな施設の建て替え案をうかがいましたが、1年で随分進展があり、年が明けたら東側の建物を解体し仮設の住まいに引っ越すことが決定したそうです。

設計図を見せていただきましたが、国が推奨している家庭的養護の推進との意向を反映した、なるべく家庭に近い環境を大前提とした造りを心掛けたとのことです。

例えば、新しい建物は3階建てを予定しており、マンションみたいに外階段を通り「ただいま」と帰るお家的な環境つくりをめざします。園庭は1000平米から450平米に減りますが、お隣に大きな建中寺公園があるのでそんなに子供たちに不便はないのではないかと考えておられました。

現在、一時預かりを含めた幼児5名・小学生15人・中学生5人・高校生5人の定員30人ちょうどで生活しています。半数以上が虐待を受けている子供です。満たされていない子供にどう接するかが日々の課題だそうです。


慈友学園4外でやっていけないことは、ここでもやらないこと、困ったことがあれば大人に対して声を上げなさいと同時に教えているので、いま現在ものすごくいい方向に子供たちが育っていると目を細めていらっしゃいました。

写真は、昨年の美鈴サンタ企画でプレゼントさせていただいたスキーウェアの一部です。毎年レンタルしていたので本当に助かりましたと何度もお礼を伝えられました。

今年は、大規模な引っ越し作業が待っているので、残念ながらスキーはお預けとのこと。子供たちと話し合った結果、予約のできるDVDプレーヤーと布団干し、仮設園舎は冷えるので電気カーペットを希望されました。

必ず子供たちの為に使わせていただきますとのお言葉をいただきました。。






<美鈴サンタの感想 河辺 祐治>
2016年も美鈴サンタの企画ができたことに美鈴先生、親方!及びご支援者の方々に大変感謝を申し上げます。

施設の子供たちはもちろんのことですが、施設のスタッフの方々も、毎年美鈴サンタを待ちわびています。ご支援者のメッセージも、お渡ししたらすぐに読んで頂き、毎年感謝の御言葉を頂いております。来年も美鈴サンタがやってきてほしいですね (^O^)/


<美鈴サンタの感想 河辺 登記子>
まず今年も美鈴サンタ企画に携われたことに感謝申し上げます。
個人的な感想ですが7回目となると、応対してくださる方々とも随分と信頼関係が築けてきたのではないかと思います。

この企画を継続してくださる美鈴先生また全国の温かい支援の皆様のおかげです。
今年は、無国籍の児童だったり、長期休暇にもかかわらず自宅に帰りたがらない子供の話題が出ました。それだけ施設の居心地を良くできている成果でもある反面、難しい問題でもあると思いました。

岡田施設長の、「福祉の成果は、すぐに数字に現わせられるものではない。卒業生が顔をだして感謝の言葉を言ってくれた時にはじめて苦労が報われる。だから職員も長く勤めて欲しいんです。」とおっしゃった言葉が印象的でした。
 







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