【美鈴サンタ2014'福岡】
美鈴サンタ福岡スタッフレポート 2014年12月22日(月)・23日(水)
訪問先
1)福岡乳児院
2)若葉荘
今年6年目となった美鈴サンタ。大切な寄付金を届けるトナカイ役として昨年と同じく二か所の施設へ届けてまいりました。
【福岡・福岡乳児】
2014年12月22日(月)
【施設名】 福岡乳児院
【訪問時間 14:30〜16:00
【訪問者】 大塚明子
福岡乳児院さんには、子供たちがお昼寝から目覚めた頃にという事で14時半に伺いました。3回目とはいえ、私一人での訪問は初めてでドキドキしながらドアを…開けたとたん「お待ちしていました!」と温かな笑顔で迎えていただき一気に緊張がほぐれました。
院長室に案内していただき、美鈴サンタの目録と皆様からお預かりしたメッセージをお渡しいたしました。プレゼントが未着だった為、受け取り次第、写真と礼状をメールして頂けるとの事でした。
そして院長先生から乳児院の現状とこれからの目指す姿を伺いました。現在41名 0歳児〜3歳児未満の子供たちが院で生活をしていて60%〜70%近くが親元へ戻るという事。現在、グループホームケアとして、ばんびホーム(週末ごとに乳児院に戻る)に4名、おひさまホーム(朝9時から18時まで滞在し、夕方乳児院に戻る)に4名の2グループがあるそうです。
先々は乳児院を小グループに分けたユニット制に移行していくそうです。遊ぶ生活空間ホール→食堂→風呂場とそれぞれ別々に生活の場を分けるという事だそうです。これは国の方針で、国連の「子供の権利条約」 ・生きる権利 ・守られる権利 ・育つ権利 ・参加する権利 に準じて社会的に擁護するという事だそうです。
また、15年後には和白青松園の敷地内に移転し、乳児院から養護施設へのスムーズな移行ができるような計画もあるそうです。福岡市内の二つの乳児院には、里親専門相談員という役職を持った保育士を1名ずつ置き、里親さんとの交流や地域へのPRなど多くの方々に乳児院の存在を知っていただく為の活動も行われているそうです。また、夜勤は一人の先生が20分おきに子供たちの様子て回るという事で、風邪がはやる季節はほんとうに大変になるそうです。
今回の訪問では、隣接の「おひさまホーム」へ案内していただき4名の子供たちと楽しい時間を過ごしました。親元へ戻る事のない男の子1名 女の子3名は、2名の保育士さんの手厚く温かい保護の中、無邪気に遊ぶ姿に子供たちの行く末に明るい未来を垣間見ることができました。
唯一の男の子は人形を後ろにおんぶ、前にだっこし、「将来は育メンになるとよね〜」と先生から言われて笑顔で答えていましたし、活発な女の子はジャングルジムによじ登り、一人遊びの好きな女の子は黙々と着せ替え人形ごっこし、吸盤付きのアンパンマンを窓に張っては剥がしたりと繰り返し遊ぶ女の子、1DKの間取りになった部屋で食事をしたり遊んだり、またお昼寝は隣(同じ間取りの部屋が隣にもあります)でするそうです。友人宅にお邪魔したかのような、そんなスペースになっています。
お忙しい中、院長先生も長い時間お付き合いしていただき、楽しい時間を過ごさせていただきました。長居をしてしまいました。美鈴サンタの活動にも御理解いただき、回を重ねるごとにお互いの絆が深まっていっている事を感じ、心がポカポカになり院を後にしました。
福岡乳児院の皆様、ほんとうにありがとうございました。
大塚明子 記
【福岡・若葉荘】
2014年12月23日(火)
【施設名】 若葉荘
【訪問時間 14:00〜17:00
【訪問者】 冨田亮子 村瀬香江
当日はポカポカ陽気の天候に恵まれました。昨年に引き続き3度目の訪問になります。幼児から高校生まで50名の児童養護施設です。山や自然に囲まれ、時には鹿やイタチが遊びに来るそうです。明るく温かみのある建物で遠くからでもすぐにわかります。
豊丹生施設長がご不在だった為、阿部先生に対応していただきました。日に焼けたお顔で優しい目をした阿部先生は「アベケン」と呼ばれ、とても慕われているお兄さん先生です。案内された部屋には、有名な画家さんとコラボして描かれた海の絵が飾られていて、自由に泳ぐ魚や子供たちの手形で蟹が描かれたとても愛らしい絵でした。
昨年のプレゼントは、「和太鼓」と「ハンディカラオケ」で、将来歌手になりたい!という子が出てきたそうです。和太鼓をやりたいという子も増え、現在15台にまで増えたそうです。子供たちは覚えが早く自分たちでリズムを作って覚えていくそうです。一人で3台の太鼓をたたくお兄ちゃんや一緒に笛を吹く子もいて、この一年で地域のお祭りに2回参加、3回目の発表会も決まっているそうです。
「子供たちが施設外の地元の大人とどれだけ関わって、わかってもらえるかが大事なんです。」と仰ってました。さらに太鼓の数を増やしていくそうです。演奏している子供たちの姿を想像すると感慨深いものです。応援していきたいです。
今年のリクエストは電子ピアノです。以前はしたい事、欲しいものがあってもどうせ駄目だろう〜と言わなかったそうですが、最近はしたい事を言うようになったんですよ!と、嬉しそうに話してくださいました。スポーツだけでなく、音楽、習字、などを習いたいという子も出てきて本物に触れて欲しいとも仰ってました。
若葉荘とグラウンドを挟んで特別養護老人ホームがあります。イベントがきっかけでその後、子供たちは折り紙お手玉などのボランティアをしたい!子供たち自ら積極的に交流しているそうです。伺った日も数名のおばあさんたちがこちらに手を振っていらっしゃいました。お孫さんに会いたいおばあさんたちとそこに居場所を見つけた子供たちの交流に心打たれるものがありました。
幼児の子供たちと交流する事が出来ました。キッズモデル並みに可愛い子どもたち、どの子も自己紹介をしてくれ、友達の紹介もしてくれました。いきなりダッシュ2周、バレーボール、鉄棒…運動不足の私たちはへとへとで、足も上がりません。遊んでほしいという欲求がすごくて4〜5人の子供たちが手をひっぱりしたい事を言ってきます。望みを叶えていくと目いっぱい甘えてきました。小学生の大きな子まで「抱っこして!」「おんぶして!」と次々に飛びついてきました。
滞在予定時間を大幅に超え、帰る頃には辺りは暗くなっていました。帰る間際に4歳の女の子が私を見上げて「好き!」と言ってくれて小学生の女の子は「次は、いつ来る?○月○日?」と言ってくれたり5歳のやんちゃな男の子は「楽しかったよ!また来てね!」大きな声で叫んでくれました。
私たち大人も要求が通らなかったり、我慢が続くとイライラして怒りっぽくなったりします。若葉荘の子供たちが素直で優しく可愛らしく表現できるのは先生方やスタッフの皆さんがたくさん抱きしめ愛を送っているからだと思いました。そして、美鈴サンタのプレゼントを通して全国の皆様方の愛念はちゃんと届いていると思いました。
美鈴さん、親方、全国の美鈴サンタの皆様、貴重な体験をありがとうございました。
村瀬香江 記
【美鈴サンタ福岡スタッフの感想】
村瀬香江
美鈴サンタスタッフとして参加させていただきありがとうございます。今年は今までにない気持ちでの参加でした。児童養護施設の子ども達は、家に帰る予定のない子がほとんどです。もしかしたらクリスマスまでいい子にしていればサンタさんは叶えてくれるかもしれない、会いたいパパママに会えるかもしれない、でも会いたくても会えなくてクリスマスが好きではなくなってしまった子がいるんじゃないかと…。そのようにいろんなことを諦めてきたのかもしれない、そう思いました。
そういう時に私達が訪問してそれを満たしてあげることは出来ないけど、「本当はさみしいよね…」と寄り添う気持ちで接しようと訪問日を迎えました。
若葉荘の子ども達は、したいことを先生に言える環境がありました。とっても素直で優しくかわいい子ども達でした。子ども達の「遊んで」「抱っこして」欲求は山のようにあったけど、1つ1つ叶えて満たしてあげることで、いつも自分より小さな子に遠慮して出来ないことを私達に発散し、めいっぱい甘えることでちょっとでも満たしてあげることができたように思います。甘えてくる子どもに私の方が幸せを感じていたのかも。みんな愛してるよー。貴重な経験をありがとうございました。
大塚明子
今回6回目の美鈴サンタに参加させていただき、福岡乳児院さんでの感動のふれあいと共に今までにはない多くの学びをいたしました。まず、福岡代表スタッフ佐藤さん不在の今回の美鈴サンタで今まで彼が果たしてくれていた役割がいかに大きく温かいものであったかという事、彼の指示待ちしていた自分を反省し、ほんとうにほんとうにありがとうございましたという気持ちでいっぱいです。それから今年2月に娘を通じてお会いした方と世間話の中、福岡乳児院の里親さんになりたいと動いていらっしゃるという事を知った事や(現在は成立して御一緒に生活しておられます)美鈴さんの講演会に一緒に行っていた後輩が2年間を経て里親になった事です。皆様方の考え方や行動には頭の下がる思いで、心優しい方々に出会えたことほんとうに感謝しています。
何年前になるでしょうか…?講演会を主催するにあたり講師を探していた時の事…ネットで見つけた「スピリチュアル美鈴 講演会 会費 2000円」の文字に目が止まり「2000円なら、騙されてもいいか?」と軽い気持ちで参加したことから始まった美鈴さんとの御縁が、私の心の置き所を変えて頂いただけでなく、後々このようにたくさんの感動と気付きを頂けることになろうとは夢にも思わず…今ではただただ感謝です。今回は3人で担当させていただきましたが、それぞれに今回の美鈴サンタは今までとは少し違った学びがあったようです。
世の中にはたくさんの出会いがあちこちに散りばめられているように思います。その一つ、ひとつを大切にしながらこれからも自分にできる事を探していきたいと思います。
最後に、福岡乳児院の院長先生、保育士の先生方、スタッフの皆様方、温かい笑顔と優しいお心遣いをありがとうございました。たくさんの天使たち、一緒に遊んでくれてありがとう!この機会を与えてくださった美鈴さん親方にありがとうございますとお伝えいたします。世界中が笑顔溢れる世になります様に…。
冨田亮子
今年は、美鈴サンタが始まった2009年に訪問した「若葉荘」さんへ5年ぶりに行ってきました。昨年は別の施設へお伺いしましたので、私は移転してから初めての訪問です。
なだらかな丘を進んで行くと優しいグリーンの屋根の綺麗な建物が見えてきます。周りを低い山で囲まれた見晴らしの良い丘にあり、長閑でとても気持ちの良い場所でした。
白壁と差し込む日差しが明るい玄関には、クリスマスツリーと飾りつけがしてあります。おうかがいした話では設計からこだわったそうで、子供達が生活する部屋は全て南向きに作られているそうです。窓も大きく作って日の光が入ってくるようにされたそうです。
今回は、2歳児から幼稚園年長までが生活しているユニットへ訪問してきました。ちょうど部屋へ入って行くと、皆で遊んでいたブロックを片付けているところで「こんにちはー」と言うとすぐに元気な返事が返ってきました。
その後すぐ一緒に外で遊ぶ事になったのですが、外に出る時に他の子の上着を取って来てあげる子や、私達の靴を持ってきてくれる子がいて、面倒見がいいのと気配りさんなのにまず驚かされました。外へ行くとやはり子供って元気です。遊び出すと終わりがない。気付けば1時間以上も一緒に遊んでいました。そしてハプニングが起こったのは帰りがけ・・
皆にバイバイして帰ろうとした時、あれ?荷物を預けていたロッカーの鍵がない!?庭で遊んでいる時に落としたのでは??回れ右して先ほどバイバイした子供達の所へ戻り、「小さい鍵を落としちゃったみたいなんだけど、何処かに落ちてないかな」と言うと、皆すぐに室内や遊んでいた庭を懸命に探してくれて・・おかげ様で見つかりました!!
帰りは数人が門まで見送りに来てくれて、手を振りながら「次はいつ来るの?」「楽しかった!」「またね!」 子供達が優しく、こんなに素直に気持ちを伝えてくれるんだと思った今回の訪問でした。お日様の光をいっぱいに浴びてポカポカ温かい心で、元気に育っていって欲しいと心から願います。
今年もスタッフとして参加出来た事に感謝します。ありがとうございました。
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